
vol.270
自民総裁選3候補の政策揃う
自民党の南関東・北関東ブロック合同大会が22日、横浜市で開かれ、総裁選に出馬する予定の安倍晋三官房長官、谷垣禎一財務相、麻生太郎外相の3氏がそろって演説した。独走状態とされる安倍氏は「新しい憲法を私たち自身の手で書き上げていかなければいけない」と述べ、新政権で憲法改正に全面的に取り組む考えを示すなど、それぞれが持論を展開した。
安倍氏は「新しい日本をつくるに当たり、国の理想、国の形を示すのは憲法だ」と憲法改正への強い意欲を示したうえで、「新憲法を制定すべく、政治スケジュールに乗せるためのリーダーシップを発揮していくときがやってきた」と述べ、憲法改正を政治日程に乗せる意向を表明した。また、演説後、記者団にこれまでの政府解釈を変更して、集団的自衛権行使を容認することも模索する意向を示した。憲法改正をめぐっては、谷垣氏も「集団的自衛権と憲法の関係をきちんと考えておかなければならない。日本にとって極めて重大な決断なので、解釈によって行うのでなく、きちんと憲法改正で取り組む」と強調した。
教育基本法改正については安倍、麻生両氏が言及。麻生氏は「(秋の)臨時国会で教育基本法改正を断固成立させる。教育を考えるとき最も根本的問題として教育基本法改革はやり遂げる」との決意を表明。安倍氏も「まず取り組まなければいけない大きな課題は教育の再生だ」と述べた。
一方、消費税率引き上げに踏み込んだのは谷垣氏で、「消費税を社会保障財源と位置づけ、子供や孫の世代に負担を先送りしないようにしたい。逃げずに取り組む必要がある」と持論を展開。安倍、麻生両氏は社会保障政策や格差是正の重要性に触れただけだった。
同大会には、総裁選出馬に意欲を示す河野太郎法務副大臣と鳩山邦夫元労相も出席した。ただ、両氏とも出馬に必要な国会議員の推薦20人獲得のメドは立っていない。