
vol.271
三菱UFJが銀行と証券の連携で総合金融サービスを強化
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は29日、傘下の三菱UFJ証券を完全子会社化すると発表した。2007年3月末にMUFG株との株式交換で全株式を取得する。完全子会社化で、銀行、証券の連携を深め、総合的な金融グループとしてのサービス強化を図る。交換比率などは11月中旬に決定。三菱UFJ証券は、来年3月下旬で上場廃止となる。
三菱UFJ証券は昨年10月、持ち株会社同士の合併により、三菱証券とUFJつばさ証券が合併して発足。MUFGが株式の6割強を保有している。これまでにも三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ証券と三菱UFJ信託銀行の共同店舗を全国37店展開しているほか、証券から三菱東京UFJ銀に500人を派遣するなど連携を推進してきた。今後は、人材交流の拡大やノウハウの共有を促進、「顧客ニーズにこれまで以上に、総合的、機動的に応えたい」(MUFJ)としている。
銀行と証券の「銀証連携」は今年に入って加速。三井住友フィナンシャルグループがSMBCフレンド証券を9月に完全子会社化するほか、八十二銀行はアルプス証券を4月に完全子会社化しており、インターネット専業のソニー銀行も海洋証券を買収すると発表している。
銀行、証券の垣根を越えた競争激化の中で、「銀証連携」による業務の一体化により、時代に対応した商品、サービス開発のスピードアップを図る必要に迫られているといえそうだ。