
vol.272
安倍氏優勢のままブロック大会終了
自民党が初の試みとして全国10カ所で実施したブロック大会が5日終了した。名古屋市内で開かれた最後の東海ブロック大会でも今まで同様、安倍晋三官房長官、麻生太郎外相、谷垣禎一財務相が自らの政権構想をアピールした。
ブロック大会での論争を通じて安倍・麻生両氏対谷垣氏という構図が定着する一方、谷垣、麻生両氏が安倍氏優位の展開を覆す勢いをみせることはできなかったようだ。
東海大会では、目指す国家像がテーマになり、麻生氏は「日本という国の底力を信じ、挑戦する勇気を持つべきだ」と強調。谷垣氏は「家庭の絆(きずな)や地域の絆を立て直すことで日本の魅力が増す」と主張。安倍氏は「日本のカントリーアイデンティティーを世界に発信していきたい」と述べた。
10回にのぼる大会では、外交・安保、教育、税財政、地域格差などのテーマで討論が行われた。このうち消費税問題や集団的自衛権の見直しなどでは主張の違いが鮮明になった。
麻生、谷垣両氏にとって、党員を前にした論戦は、安倍人気に楔を打ち込むチャンスだった。ブロック大会に参加した党幹部は「まじめな谷垣氏、そつなくこなす安倍氏、面白い麻生氏という感じだった」と評していたが、形勢逆転までには至らなかったようだ。