
vol.272
なぜ!? 中国政府がロウ・イエ監督に制作5年禁止
中国政府は、カンヌ国際映画祭に当局の許可なく作品を出品したとして、ロウ・イエ監督(41)に対し、今後5年間の映画制作を禁じる処分を申し渡した。
この映画は1989年6月、天安門事件で揺れる北京を舞台に大学生の悲恋を描いた映画「サマー・パレス」(原題・頤和園)。
「サマー・パレス」は、南フランスのリゾート地、カンヌで毎年5月上旬に開かれるカンヌ映画祭のコンペティション部門に今年、アジアからの唯一の作品として最初に上映された。上映時間2時間半のうち約20分、天安門事件の学生デモを再現、当時のニュースフィルムを流しているほか、主演の2人がベッドシーンを演じている。
中国当局は「技術的な問題」を理由にカンヌ映画祭への出品を不許可としたが、婁監督は応じなかった。天安門事件という政治的要因と性表現の過激さが不許可となった本当の理由とみられる。