
vol.272
奥田瑛二監督作品がモントリオール映画祭でグランプリ受賞!
俳優だけでなく、監督としての才能も高く評価されていた奥田瑛二が、長編3作目で快挙を達成した。
カナダで開かれていた第30回モントリオール世界映画祭でコンペティション部門に出品されていた奥田監督の最新作『長い散歩』が最高賞にあたるグランプリを受賞。国際批評家連盟賞とエキュメニック賞も受賞し、三冠達成の栄誉に輝いた。日本映画のグランプリ受賞は1983年の『未完の対局』(佐藤純彌監督)以来。同作は、妻の死に責任を感じる初老の元校長(緒形拳)が、母親(高岡早紀)から虐待を受ける隣家の5歳の少女と旅をする物語。しかしその旅は誘拐事件と見なされてしまう─。映画際に先駆け、都内で行われた試写会に登場した主演の緒形は「自分の出た映画でいいものなんてない。初めてじゃないかな、これはなかなかいい映画です。奥田君は大監督になる気がする」と語っていた。奥田は妻の安藤和津、長女の桃子さんとともに現地入り。和津と桃子さんは合同で同作の脚本を手がけ、桃子さんは助監督も務めた。奥田は「みんなが、世界中の人が本当の優しい愛を欲しがっている。それを、モントリオールで立証できたことはこの上ない喜びです」とコメント。家族で喜びを分かち合っている。奥田監督は9月7日に帰国。都内で凱旋会見を開き、喜びを語った。公開は12月。