
vol.272
アジア杯本大会出場決定も…サウジに敗戦&イエメンにも1−0辛勝
オシムジャパン、中東遠征で大苦戦
サッカーの日本代表は6日、サヌアのアリムフシン競技場でアジア杯予選のA組第4戦としてイエメンと対戦、1−0で辛勝した。日本は3勝1敗として勝ち点を9に伸ばし、来年7月に開催される本大会への出場が決定した。
3日の同予選第3戦となったサウジアラビア戦で、0−1の初黒星を喫したオシムジャパン。指揮官は前半15分までのプレーを「タックルにきていないのに、10回ボールを持って、10回相手にパスするとは、一体どういうことか」と振り返り、「子供のようなプレーをしていた」と嘆いた。
イエメン戦でも日本は優位に試合を進めながら、好機でシュートミスが目立つ展開になった。だが、オシム監督は怒りを爆発させることなく、意外にも選手を擁護した。「今日の4人のFWよりいいFWはだれ? 教えてほしいものだ」。試合中ペットボトルを投げつけるなど、瞬間的には確かに怒っていた指揮官だが、試合後は悟ったかのような表情だった。
「日本サッカーの持病というか、すぐに治りそうにないと考えるしかないかもしれない。点が入るまで、どれだけ苦しんだか。こんな試合の監督をするなら、どこかの炭鉱労働者になったほうがいい」。さすがの名将も、決定力不足解消に効く特効薬はないと認めた。
もちろん、見限ったわけではない。「もっとFWが集団で生きるトレーニングを考えなければ」と、“次の一手”はすでに考えている様子だ。
世界に追いつくために代表の“日本人化”を掲げたオシム監督だが、その前にアジアが待っている。アジアを軽視しているわけではないだろうが、日本の厳しい現実にはいささかの軌道修正を余儀なくされたようだ。