今週のTOKYO HEADLINE
vol.274
(2006.09/25-10/01)
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Gourmet vol.274

ワインと一緒に秋を楽しむ

夜も長く、涼しい季節。スポーツの秋、読書の秋、そして食欲の秋。果物、穀物の収穫時期で、何を食べてもおいしい! 今回はそのなかでもブドウ、それを通り越してワインを取り上げてみよう。

 実りの秋、食欲の秋。食べ物がひときわおいしくなるこの季節、お気に入りのワインを1本開けて食卓に彩りを添えてみよう。肉料理には赤ワイン、魚介類には白ワインとよく言われるが、自分の好みに合ったものを探すところから始めるといい。ブドウ品種別では、カベルネ・ソーヴィニヨンはフルボディーでしっかりとした渋みのあるワインになる。メルローは比較的柔らかく、滑らかで飲みやすい。ピノ・ノワールはさらにライトで飲みやすい。白ワインは、赤ワインに比べれば渋みもなくライト。リースリングなどがよく知られ、白ワインのほうが好みを選びやすいだろう。
「ワインはフランス」というイメージも今は昔で、スペイン、ポルトガル、カリフォルニア、オーストラリア、チリなども非常に優れたワインを生産するようになった。同じブドウ品種のものでも生産地によってその味は変わってくる。そのことに気付けば、あなたももう、立派なワインファンなのだ。

ブドウ栽培に最適な気候・風土
マンズワイン 小諸ワイナリー

 秋深い信濃路へ。向かったのは、島崎藤村が愛した町、小諸。城下町よりも低い位置にある穴城として知られる小諸城があり、城内は懐古園として藤村記念館、小山敬三美術館、徴古館、郷土博物館、動物園、遊園地などが点在する。
 小諸は、夏に太陽の光が十分降り注ぎ、夜には冷たい夜気が降りる。水はけのよい丘陵地が続くため、ブドウ栽培にはもってこいの場所である。そんな小諸に、マンズワイン 小諸ワイナリーがある。マンズワインの国産プレミアムワイン「ソラリス・シリーズ」を醸造する日本屈指のワイナリーだ。小諸ワイナリーは、単なる醸造所というよりは、まさにワイナリーと呼ぶほうがふさわしい。3000坪もの広大な敷地を持つ日本庭園「万酔園」、その地下には数多くの美酒がビン熟成されている地下セラーを誇るためだ。この万酔園内には、樹齢90年の善光寺ぶどうの原木が。マンズワインでは善光寺ぶどうを使った国産ぶどう100%ワイン(白、やや甘口)も醸造している。試験農場もあり、今回のツアーでは、試飲したワインの元となったブドウをそのまま試食することもできた。
 小諸ワイナリーは見学も可能(年末年始及び特定休日を除く毎日営業。受付時間は午前9時〜11時30分、午後1時〜3時30分)。無料で、工場内の見学と売店でのショッピングが楽しめるぞ。売店で売られているワインはほとんどの種類がテイスティング可能。それだけでも酔ってしまいそう。ワイナリーへは、しなの鉄道「小諸駅」からタクシーで約10分。

マンズワイン 小諸ワイナリー【住所】〒384-0043 長野県小諸市諸375【見学受付・問い合わせ】0267-22-6341
マンズワインのオススメはコレ!(写真左から)

ソラリス 信濃リースリング 辛口2004 【希望小売価格】2100円(税別) フレッシュで豊かなアロマが生き生きとした辛口の白ワイン

上田の葡萄 メルロー 2005 【希望小売価格】1600円(税別) きめこまかく豊かなタンニンを持つ辛口の赤ワイン

小諸の葡萄 シャルドネ 2005 【希望小売価格】1600円(税別) 豊かな果実香とはつらつとした酸味を持つ辛口の白ワイン

上田の善光寺葡萄 2005 【希望小売価格】1300円(税別) 善光寺種の特徴を生かした、やや甘口の白ワイン
収穫祭のときだけ公開される“地下セラー”

 10月28、29日にマンズワイン 小諸ワイナリーで収穫祭を開催。おまつり広場をメイン会場に、ステージでのバンド演奏、バーベキューや農産地の直売を実施。グラスを1個300円で購入するとワインが飲み放題になる。また、「地下セラー」が特別公開され、特別なワインの有料試飲会が実施される。

甲州の乾燥気候から生み出されるワイン
メルシャン 勝沼ワイナリー

 甲府盆地の東部に位置する勝沼。甲府盆地の扇状地に覆われた傾斜地で、水はけがよく乾燥気味。寒暖の差も激しいため、ブドウ栽培に最適な環境といわれる。良質なワインは、良質なブドウから。収穫された高品質なブドウを新鮮なまま運び込み、破砕、圧搾してこそよいワインが生まれる。
 このような、よいブドウの産地である勝沼にあるワイナリーが、メルシャンワイン 勝沼ワイナリー。メルシャンブランドが誕生したのは1949年。以降、世界に求められる日本のワインを目指してきたメルシャンが誇るワイナリーだ。メルシャンは、1966年に国際ワインコンクールで国産ワイン初の「金賞」を受賞。日本の風土を生かしたぶどう造りに挑戦し続けている。
 勝沼ワイナリーでは、9月30日〜10月29日に、「シャトー・メルシャン」シリーズ各種のほか、「シャトー・メルシャン」に合わせた特別メニューの食事や音楽が楽しめる「シャトー・メルシャン ハーベスト・フェスティバル 2006」を開催。ブドウ破砕から熟成庫まで、ワイン造り工程を見学できる「ワイナリー・ツアー」(無料、8〜11月は無休 12〜翌7月は火曜日休業。午前9時〜午前11時30分、午後13〜16時で、20分ごとにスタート)、メルシャン勝沼ワイナリーの造り手自らが案内する特別なツアー「ワインメーカーズ・ツアー」(1050円、土日祝実施、14〜15時で定員40名)を実施。ワインに関するさまざまな知識が学べる。このほか、1904年に建てられた日本最古の醸造場を使ったワイン資料館(見学時間9〜16時、見学無料)や、見本ぶどう園(見学自由、無料)などもある。
 また、ワイナリーへは、JR中央本線「勝沼ぶどう郷駅」からタクシーで約8分。JR中央線「塩山駅」からはタクシーで約10分。

メルシャン勝沼ワイナリー【住所】〒409-1313 山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425-1【問い合わせ】TEL:0553-44-1011
メルシャンのオススメはコレ!(写真左から)

シャトー・メルシャン ジェイ・フィーヌ メルロー&マスカット・ベリーA 【希望小売価格】1517 円(税別) バランスのよい味わいを持つミディアムボディーの赤ワイン

シャトー・メルシャン 甲州グリ・ド・グリ 【希望小売価格】2307 円(税別) 日本固有の甲州ぶどうをつかった辛口の白ワイン

産地で異なる味覚と形
ワインとチーズのおいしい関係

 ワインに最適な食材といえば、その筆頭に上げられるのがチーズだ。しかし、チーズは種類が多く、どれを選べばよいのかが分からない。そんなチーズ選びのコツを東京・神楽坂のチーズ専門店「アルパージュ」で聞いてみた。
「チーズは、産地の気候・風土で風味が異なります。ワインを飲もうと思ったときに、まずは、そのワインと同じ産地のチーズを選ぶとよいでしょう。産地が同じだと、ワインとチーズの相性がいいのです。ただし個人の好みもありますので、いろいろなチーズを試してみることも大切です。その上で、自分に合うチーズを選ぶとよいでしょう」
 チーズは生もの。種類によって特徴、保存方法が異なる。フレッシュタイプはくせがなくマイルド。ライトな白、甘口ワイン、シャンパンにオススメ。ラップか容器のまま冷蔵庫で保存して、早めに食べよう。白カビタイプなら、中心に弾力が出てきたころが食べごろ。熟成に合わせて、軽快な白からフルボディーの赤まで合う。乾燥は禁物で、切り口をホイルでカバーした上、全体をラップで包んで冷蔵庫で保存。青カビタイプは、つやのいい青カビが均一に広がっているものがよい。フルボディーの赤、ポートワインなどに合い、保存はアルミホイルで包んだ上にラップでさらに包もう。シューブルタイプは、若いうちは酸味があり、乾燥熟成が進むとコクや旨みが深まる。そのため、若いうちは白、熟成したら赤に合う。ペーパーで包み、ひとまわり大きめのタッパーに入れて保存しよう。
 ワインの種類別にオススメチーズをまとめたので、参考にしてほしい。

チーズ専門店 アルパージュ【住所】東京都新宿区神楽坂6-22【問い合わせ】03-5225-3315


辛口の赤ワインに合うチーズ(写真左)  オススメは、「コンテ エクストラ フリュイテ A.O.C. 32ヶ月熟成」(写真上、100g811円)と「エポワス ド ブルゴーニュ A.O.C.」(写真下、250g入り2835円)。 「コンテ エクストラ フリュイテ A.O.C. 32ヶ月熟成」は、山のカーヴで32カ月熟成させた濃厚コンテ。口どけが滑らかなことが特徴だ。「エポワス ド ブルゴーニュ A.O.C.」は、マール・ド・ブルゴーニュ(ブランディー)で洗ったウォッシュタイプのチーズ。とろりとした食感と芳醇な風味、ミルクのコクが楽しめる。

甘口の白ワインに合うチーズ(写真左中)  ここで紹介しているのは「スティルトン」(写真左、100g756円)と「ロックフォール(イヴ コンブ)A.O. C.」(写真右、100g1124円)。「スティルトン」は、イギリス・ノッティンガムシャー州産の青カビのチーズで新鮮なブドウともよく合う。塩味、甘味、ブルーの風味のバランスがよいことが特徴。「ロックフォール(イヴ コンブ) A.O.C.」も青カビタイプ。こだわりの生産者によって、手作業で作られているため、シェアはわずか0.6%。カビは繊細で、ミルクの濃厚なおいしさが味わえる。

辛口の白ワインに合うチーズ(写真右中) 「ブリアサバラン・アフィネ(レ・クリュ)」(写真左上、100g 746円)、「プリニーサンピエール A.O.C.」(写真右上、250g入り2604円)、「サントモール ドゥ トゥーレーヌ A.O.C.」(写真下、250g入りで2415円)を紹介。「ブリアサバラン・アフィネ(レ・クリュ)」は口溶けがなめらかで、味わいもコクも一段上の無殺菌乳製。「プリニーサンピエール A.O.C.」はヤギのチーズで、締まってくると、旨みが増す。「サントモール ドゥ トゥーレーヌ A.O.C.」もヤギのチーズ。若くても熟成しても楽しめる。

カナリアワインに合うチーズ(写真右)  ワインとチーズの産地が同じだとよく合う例として、スペイン・カナリア諸島原産のヤギのチーズ、「マホレロ D.O.P」(写真左、100g1040円)、「グランハ・テイソル(スモーク)」(写真右、100g924円)のふたつを紹介しよう。「マホレロ D.O.P」は、野生のヤギ「マホレラ種」の濃厚なミルクから作られた旨みがあるチーズ。「グランハ・テイソル(スモーク)」は、濃いミルクの風味とスモークの香ばしさがアクセントのチーズ。2003年ロンドンワールドチーズコンクールで銀賞を受賞している。

※各チーズの価格は、9月18日現在のアルパージュでの販売価格です。為替の変動による変わることがあります。

ワインと一緒に堪能する秋グルメ
ホテルとワインの楽しい関係

 ホテルのレストランでは、秋に合わせて季節の味覚が楽しめる料理を用意している。多くは、その料理にピッタリのワインもあわせて味わえるコースを提供している。
 一流のシェフの贅沢な料理とワインの組み合わせ。ホテルならではの至福のひとときだ。たとえばホテル西洋銀座では、秋のオススメメニューとして、ポルチーニをふんだんに使ったコース料理と、それにあわせたワインをチョイスしてくれる。全日空ホテルは、オイスター料理とシャンパンの絶妙な相性が楽しめる。ヒルトン東京は、「フォアグラ、トリュフ&マッシュルームフェア」を開催。ホテルオークラ東京は、イベリコ生ハムとともに、厳選したシェリーを取り揃えている。フォーシーズンズホテル丸の内は、カリフォルニアワインのチャリティーイベントを開催している。各ホテルで、それぞれ特徴的なコースとなっている。
 ワインと美食。それならホテルがBEST。料理に最適なワインを選定してくれるぞ。

フォーシーズンズホテル丸の内東京
レストラン「EKKI Bar& Grill」
 カリフォルニアを代表するワイナリーから、代表者とシェフを招きランチとディナーを提供。この収益の一部は子供地球基金の活動支援のために役立てられる。

「カリフォルニアワイン チャリティーイベント」
【日程】10月11日〜11月4日の水〜土曜日【時間】ランチ11時30分〜14時30分、ディナー17時30分〜22時【価格(税込・サ別)】ランチコース1万2000円、ディナーコース2万5000円・3万5000円【問い合わせ】03-5222-7222
ホテル西洋 銀座B1F
イタリア料理「アトーレ」
「初秋 お勧めメニュー」では、香り豊かなポルチーニを堪能できるコース料理「フレッシュ・ポルチーニ」を用意。イタリア産チーズのほか、さまざまな食材との組み合わせが楽しめる。

「フレッシュ・ポルチーニ」
【日程】9月22日〜10月中旬(入荷次第)【価格】コース 1万8900円 ※その他アラカルトもあり【問い合わせ】03-3535-1163

こんなワインはいかが

ATTORE ISTRICIAIA 【価格】8190円(税込・サ別)酸がしっかりしていて渋みがこなれている。赤ワインが得意でなくても飲みやすい

CRETTO BAROLO 【価格】1万2600円(税込・サ別) 柔らかく、やさしい味わいを持ち、アフターフレイバーを楽しめる赤ワイン

SCYRI 【価格】1万8900円(税込・サ別)丸い味わいの中にやわらかさを持つ南シチリア島の赤ワイン
東京全日空ホテル
「シャンパン・バー」
 10月はF1の表彰式で使用されているシャンパン「GHマム」を提供。11月は新鮮なオイスターをさまざまな料理法で調理。シャンパンとの組み合わせを楽しめる

10月「シャンパーニュの風景 〜フォーミュラ1 勝利の美酒「G.H.マム」【おススメ料理の価格】コンソメスープパイ包み焼き 松茸の香り2100円(税込・サ別)
11月「オイスターとシャンパンのマリアージュ」(写真) 【おススメ料理】牡蠣のホワイトソースのグラタン、牡蠣のブルギニヨン バター焼き、牡蠣のカクテルソース 香草パン粉焼き【価格】オイスター1個630円 【問い合わせ】03-3505-1111
ヒルトン東京2F
「トゥエンティ ワン」フレンチ・ダイニング
 10月3〜29日に、世界三大珍味のフォアグラとトリュフ、フランス産のさまざまなマッシュルームが楽しめる「フォアグラ、トリュフ&マッシュルームフェア」を開催。アルザスワイン数種類を合わせたコースも2種類用意している。

「フォアグラ、トリュフ&マッシュルームフェア」【日程】10月3〜29日17時30分〜22時(月曜定休日)【価格】コースディナーとワインのマリアージュ1万9057円/2万4832円(税・サ込み)【問い合わせ】03-3344-5111

Alsace Tokay Pinot Gris Cuvee Rabelais 〜Pfaffenheim〜 【価格】6930円(税・サ込)芳醇で十分なコクがあり、まさにフォアグラと共に楽しむのに最適なアルザスワイン

※写真はイメージ
もっと気軽に楽しめるチーズ

 チーズ専門店では、さまざまなチーズが売られていて、飲みたいワインにピッタリのチーズを選べるのがうれしいところ。しかし、チーズ専門店が近所にないと、それも難しい。そんな時におススメするのが、コンビニやスーパーなどで売られているチーズだ。店頭には数多くのチーズが売られていて、北海道の生乳を使った産地にこだわったモノから、カツオを練りこんだおつまみ感覚で味わえるモノまで多種多様。食べ比べて好みの一品を見つけておこう。そうすれば、チーズとワインの組み合わせを気軽に楽しめるぞ。
世界各地から約1200種類のワインが大集合!
大丸「世界の酒とチーズフェスティバル」
 大丸東京店では、10月11日から10月17日まで「第70回 世界の酒とチーズフェスティバル」を開催。1970年から続く人気の催事で、通から初心者まで1週間で5万人以上が訪れるという。
 フランス、イタリア、ドイツ、オーストラリアをはじめ、世界15カ国約1200種類のワインと、チーズやサイドディッシュを特別価格で提供する。今回は、ほとんど知られていなかったモルドバのワインや世界トップの白ワイン醸造家であるボルドー大学のデュブルデュー教授が注目する甲州ワイン、世界初のプレミアム缶ワインが出品される。
世界初のプレミアム缶ワイン「バロークス」

オーストラリア南東部のワイナリーと契約し、「マスター・オブ・ワイン」の称号を持つピーター・スカダモア・スミス氏がブレンド・監修している。

1缶250ml入りで368円


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