
vol.275
INTERVIEW
フィラデルフィア産グルーヴたっぷり“レモネード”が日本上陸!?
G.LOVE
世界中から信奉者を集めるシンガーソングライター、Gラヴが来日する。最新アルバム『レモネード』を持っての初来日だ。アルバムについて、ツアーについて本人に聞いた。
音楽ってすごいパワーがあるよね、あらゆることからエスケープできる。
俺もね、ギターを弾いていると自分だけの世界にいけるんだ。
Gラヴのショーではステージがぐっと近くなる。もちろん、気分的なものに過ぎないのだが…。クールに決めたかと思えば、いたずらっ子のような笑顔でメンバーとアイコンタクトを交わし、楽しそうに演奏する。まるで、誰かの家のリビングで、ビール片手にとりとめのない会話を交わしながら過ごす夜。そんなムードが伝わってくるショーに、見ている側も少しだけ仲間に入れてもらえたような気がするのだ。
「音楽ってすごいパワーがあるよね。あらゆることからエスケープできるから。俺もね、ギターを弾いていると自分だけの世界にいけるんだ。他のことから解放されて、瞑想しているみたいなそんな感じになれるから。それを踏まえて、ショーで大切にしているのは、聞いてくれる人たちを旅に連れて行くことかな。僕の頭のなかを巡っていることを見ていくっていう旅なんだけどね。ラブソングだったり政治的なメッセージを持ったものだったり、仲間と話しているみたいに、いろんなところに飛んでいく。最初は、バスケットボールのこと、急に恋人や恋愛の話になって、人生について深い話をしたり、そこから昔話におよんだり。大笑いした次の瞬間に政治について熱く語ったりする。そういうのって、自然だし、リアルだと思う」
Gラヴがラップとブルースをかけ合わせた新種サウンド“ラグモップ”でデビューしたのは94年のこと。ニューヨークにほど近いフィラデルフィアに生まれ育った彼は、肩の力を抜きながらスルっと斬新なことをやってしまう。それだけに、音楽ファンやミュージシャンからリスペクトされていて、盟友であり、爆発的人気を誇るサーフ系シンガーソングライターのジャック・ジョンソンが音楽を始めたきっかけになったのも有名な話だ。「俺とは違ったことをやっているけど、音楽をやるには最高のやつ」と、Gラヴ。アプローチは違うが、2人とものんびりしていてナチュラルで、ハッピーな音楽を作る。比べるならば、ジャックが潮の香りでG.ラヴは都会的な匂い。
「都会は好きだね。フィラデルフィアは小さなニューヨークって感じの街だから。そこで育った俺はシティボーイだし(笑)。田舎はバケーションで行くところってイメージ。休みになるとそこに行って、リラックスして、サーフィンしたり曲を書いたりするんだ。田舎を夢見ている人間が書く歌だから、都会的に聞こえるのかもしれない。シティボーイだから、都会を夢見るタイプの歌は書けないよ(笑)」
「自然だし、リアル」なことは、ショーだけでなく、曲を作るときにも大切にしている。日本公演で聞かせてくれるであろう、最新アルバム『レモネード』やその収録曲も同じだ。
「レイドバックなグルーヴがあって、ラブソングもあって、『Drop Bombs』みたいな政治的メッセージをこめた曲もある。このアルバムを作っているとき、戦争、自然災害、本当にいろんなことが世界で起こっていて。世界を見回すと決していい時代じゃないけど、個人的にはとても満たされていた時間でもあって。その2つの間で世界はいったいどうしちゃったのかって思っていたからね。そうした人生に関連する要素のなかでバランスをとりながら生きていく様子を聞いてもらえると思う」
日本公演では、これまでとは違ったラインアップで臨む。スペシャルソースに加えて、キーボードとツインドラムの構成になる。
「もっとジャムで、もっとパワフルで、グレートなミュージシャンシップを感じられるライブになるよ。俺たちはよく“いいライブバンドだ”っていわれるけれど、今回はもっとすごいものになる。今から楽しみだよ」
厚みのあるパフォーマンスを聞きながら、Gラヴと旅する夜。出発までもうしばらくお待ちくださいませ。

(本紙・酒井紫野)
G.Love & Special Sauce 東京公演
【日時】10月23、24日 18時開場 19時開演【会場】SHIBUYA-AX【料金】 1F立見・2F指定6000円(税込)【問い合わせ】スマッシュ 03-3444-6751 |
『レモネード』
発売中 2520円(税込) ソニーミュージックジャパンインターナショナル
ベン・ハーパー、ジャック・ジョンソン、ラティーフ・ザ・トゥルース・スピーカー、トリスタン・プリティマン、ドノヴァン・フランケンレイターらがゲスト参加した豪華アルバム!
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