
vol.275
日銀の利上げが遠のく
日銀の早期の追加利上げ観測が、市場で急速に後退している。経済成長重視路線を明言する安倍晋三内閣が発足し「追加利上げにとっては逆風」との見方が多いからだ。長期金利が低下するなど、追加利上げが遠のいたことを前提とする市場の動きも目立っている。戦後最長の景気拡大が見込まれる中、追加利上げをもくろむ日銀は、難しい判断を迫られている。
日銀の追加利上げの障害になりそうなのが、米国の利下げ観測。米連邦準備制度理事会(FRB)は、短期金利の指標になるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の5.25%に据え置くことを決定。住宅市場の冷え込みによる景気の減速が主な理由だ。来年にも利下げに転じるとの見方も現実味を帯びる。
(ビジネスアイ)