
vol.277
主力セダンがカローラからカローラアクシオに
トヨタ自動車は10日、誕生40年を迎える「カローラ」の全面改良で、10代目主力セダンを「カローラアクシオ」と名前を変えて発売した。カローラは同日全面改良したワゴン「カローラフィールダー」などカローラの冠を持つ派生車を次々発売してきたが、主力セダンだけは「カローラ」と名乗り続けてきた。高級セダンに搭載される先端技術をカローラにも採用。低迷する国内市場で盤石のシェア固めを狙う。価格はアクシオが140万7000円から、フィールダーは151万2000円から。
「カローラアクシオ」には、セダン離れの若者とセダンファンの両方を取り込む狙いがある。カローラのコンパクトさに上質感を加えつつ、しかも価格は抑える「トヨタ流」の集大成といえる存在だ。ただ、7〜8人が乗れるミニバンや価格の安い軽自動車に人気が集まる中、セダンの復権は不透明。アクシオは、小型セダンに力を注ぐトヨタの実力を問うことになりそうだ。
ただし、中身をみるとカローラの苦戦ぶりもうかがえる。ステーションワゴンタイプの「カローラフィールダー」やミニバンタイプの「カローラスパシオ」などを除き、セダンタイプ単独の販売台数は全体の4割前後にすぎないからだ。しかも「セダンタイプの購入者のうち7割程度が50〜60歳代」(一丸陽一郎専務)といい、セダンで若者層の開拓が課題だ。同時に「カローラ」の看板も背負うアクシオには、固定ファンの期待に応える使命もある。
車体後方の様子が運転席に据えられた画面で確認できるバックモニターを標準装備するなど、「大衆車」とされたカローラの常識を覆す設計を採用。それでも価格は、コスト削減で150万円程度に抑えた。岡本一雄副社長は「シニア世代にも若者にも満足してもらえるコンパクトカー」と自信をみせる。