
vol.279
衆院補選で自民党が2勝
安倍政権発足後初の国政選挙となった衆院神奈川16区と大阪9区の統一補欠選挙は22日、投開票され、いずれも自民党候補が当選した。安倍晋三首相が初陣を飾ったことで、与党内での求心力が高まるとともに、今後の政権運営にも弾みがつきそうだ。一方、安倍政権との対決姿勢を強調してきた民主党にとっては打撃となった。
神奈川16区では、故・亀井善之元農水相の長男で自民党の元衆院議員秘書、亀井善太郎氏(35)=公明推薦=が、民主党の元経済産業省課長補佐、後藤祐一氏(37)=国民新党推薦=と共産党の党県常任委員、笠木隆氏(60)を破った。
大阪9区では、自民党の前大阪府議、原田憲治氏(58)=公明推薦=が民主党の元衆院議員、大谷信盛氏(43)=国民新党推薦=と共産党の弁護士、藤木邦顕氏(48)を下し、初当選を果たした。
小沢神話グラリ!?
小沢一郎代表ら民主党の執行部は今回の統一補選を「ホップ」、来年の参院選を「ステップ」、次期衆院選を「ジャンプ」と位置づいてきたが、出だしで敗北してしまった。大きな誤算は、北朝鮮の核実験。当初、「格差問題」など内政を中心に、安倍晋三首相との対決姿勢を鮮明にする狙いだったが、外交・安全保障政策が争点に浮上、もくろみは狂った。18日の党首討論で、小沢氏が精彩を欠いたことも響いたとみられる。
鳩山氏は22日夜、党本部で記者会見し、「両選挙区とも自民党議員の死去に伴う選挙。安倍首相の若さも買われた」と敗因を分析した。
「選挙に強い」という“小沢神話”に陰りが出たことで、これまで封印されてきた路線対立が表面化する可能性も出てきた。北朝鮮の核実験をめぐり、この事態を周辺事態と認定できないと主張する小沢氏に対し、前原誠司前代表が公然と異議を唱えるなど、党内には早くも不穏な空気が漂っている。
余裕!?の安倍首相前日には東京国際映画祭で軽妙スピーチ
安倍晋三首相は21日夜、東京・六本木のグランドハイアット東京で開催された「第19回東京国際映画祭」のセレモニーに出席。「世界中から優れた作品が東京に集まり、日本からすばらしい映画が世界に発信されることを、日本の首相として大変誇りに思う」とあいさつした。安倍首相は「映画はすばらしい思い出も与えてくれる。初めてのデートで見た映画はいつまでも覚えている」とも話したが、具体的な題名は「家内の手前、秘密にしておきます」。軽妙なスピーチに会場は笑いに包まれた。