今週のTOKYO HEADLINE
vol.279
(2006.10/30-11/05)
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Sports vol.279

皇帝ラストレースは4位「『マイ・ウェイ』の心境だ」

 F1世界選手権の今季最終戦、ブラジルGPは22日、インテルラゴス・サーキットで決勝を行い、フェルナンド・アロンソ(ルノー)が2位に入り、2年連続の総合優勝を達成した。ルノーは2年連続のコンストラクターズタイトルも獲得。優勝はブラジル出身のフェリペ・マッサ(フェラーリ)。ブラジルGPでの母国出身ドライバーによる優勝は93年のアイルトン・セナ以来。
 現役最後のレースとなったミハエル・シューマッハー(フェラーリ)は4位に入った。「これで僕のレース人生は終わる。もちろん特別な瞬間だ」。レースを終えたシューマッハーが語った。「すばらしい人々と過ごせたことを誇りに思う。彼らには、何と言っていいのか言葉が見つからないほどだ」。支え続けてくれた家族やスタッフへ感謝を表した。
 自らの記録を更新する8度目の王座獲得へ、わずかな望みを残したレース。ところが序盤、タイヤバーストのために最後尾に落ち、その時点で事実上、優勝も王座獲得もなくなった。
 だが、そこからの走りは全盛期同様のすごみを帯びていた。母国の後輩ハイドフェルド、将来のチャンピオン候補と呼び声も高いクビサ、そして来年から自分に代わってフェラーリに乗るライコネン…。次々に追い抜くさまは、あとを託す若手に手本を示すようだった。昨年まで、長くチームメートだったバリチェロを抜いたときには、軽く手を挙げて別れのあいさつ。16年のF1人生のすべてを表現するかのような感動的な走りに、観客は、優勝した地元出身のマッサと変わらないほどの大きな歓声を送った。
「まだまだやれる」。誰もが感じるが、「だからこそ、(引退は)正しい選択だ」とは、フェラーリのジャン・トッド監督。シューマッハー自身も「ただ走っているだけなのは自分のスタイルじゃない。あと数年、自分が肉体的、精神的にトップで走り続けられるかを考えて決めた」という。
「『マイ・ウェイ』という歌があるよね。まさしく、あれが今の心境だ」。皇帝は晴れ晴れした表情でヘルメットを置いた。



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