
vol.279
菊花賞は伏兵ソングが制覇
3冠レースの最終戦、競馬の第67回菊花賞(3000メートル芝、GI)は22日、京都競馬場行われ、3冠制覇を狙ったメイショウサムソンが4着に敗れ、8番人気の伏兵ソングオブウインド(武幸四郎騎乗)がコースレコードの3分2秒7で重賞初勝利を果たした。エルコンドルパサー産駒はGI初勝利。武幸騎手、浅見秀一調教師はこのレースいずれも初勝利だった。
前走の神戸新聞杯では、メイショウサムソンと小差の3着。だが伏兵の域を出ていなかった。武幸四郎騎手も「3冠馬を阻止しようという気持ちはなかった」とポツリ。しかし、それだけに思い切った騎乗も可能だった。
2周目の3角手前まで後方16番手だった。「位置は気にせず、折り合いをつけることだけ考えた」と武幸騎手。意図せぬ後方待機が爆発的な末脚を呼び覚ました。「ゴーサインを出してからはすごい反応だった」。最後の600メートルは2着のドリームパスポートのそれを0.5秒も上回る33.5秒。鞍上も驚く瞬発力だった。レース後、浅見秀一調教師は「多くのファンの皆さまには申し訳ない。一部のファンの方、ありがとうございます」と笑いを誘った。5戦目にして未勝利を脱したのは、皐月賞の1週間前。遅咲きのスタミナ自慢が、歩みに似合わぬ派手な仕事をやってのけた。