
vol.280
INTERVIEW
『Sad Movie サッド・ムービー』
チョン・ウソン&チャ・テヒョン
先輩後輩対談!
『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソン、『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョン、『箪笥〈たんす〉』のイム・スジョン…韓国映画界の人気俳優8人が顔を揃え、4つの別れの物語を紡ぎあげていくこの秋必見の“号泣”映画『サッド・ムービー』。韓流ファン以外にも人気の高い美男俳優チョン・ウソンと、『猟奇的な―』で韓流ブームのきっかけを作ったチャ・テヒョン、古くから仲のよい先輩後輩でもある2人を直撃!
ウソン「映画を見て涙を流すことはあまりないかな」
テヒョン「僕は自分の映画で泣くこともあるんですけど…(笑)」
8人の主人公が出会う、4つの別れ。別れの物語を描きながらも、温かい優しさで心を満たしてくれる映画『サッド・ムービー』。今回、チョン・ウソンが演じるのは、恋に不器用な消防士ジヌ役。そしてチャ・テヒョンは恋人の心を取り戻すため“別れさせ屋”を始めた青年ハソクを演じている。
―完成作を見た感想は?
チョン・ウソン(以下ウ)「テヒョンは、僕が期待したとおりの素晴らしい演技を見せてくれたと思う。ハソクという人物はテヒョンじゃなかったら考えられないというくらい、ハマってた」
チャ・テヒョン(以下テ)「僕は、この映画でウソン兄貴の明るい姿を久しぶりに見ることができた気がしてうれしかったな。僕は映画を見るとき観客の立場で映画を見るんだけど、今回は特にウソン兄貴の今までにない姿も見ることができたから、新鮮な感じがして良かった」
―撮影中、本作について話した?
ウ「撮影中も2、3回は会ったよね」
テ「撮影後もみんなで食事したりしたし。でも会うたびに作品の話ばかりしてるわけじゃないんです(笑)」
ウ「映画の話はあんまりしないね(笑)」
テ「たいてい、お互いの近況の話とか…。実は毎月1回、俳優仲間で集まる会というのがあって、よくウソン兄貴とも会っていろんな話をするんです」
―お互いに悩みを相談しあったり?
ウ「それはないよね。お互いに、相手の悩みに興味ないし(笑)」
テ「確かに(笑)。兄貴にはあまり悩みって相談しないな。どちらかというと友達のほうが相談しやすい」
―後輩がこんなことを言ってますけど、さみしかったりしませんか?
ウ「全然(笑)。まあ、僕の場合も悩みを人に打ち明けるタイプじゃないから。最近会うたびに話しているのが…テヒョンの新婚生活について、だね(笑)。僕は何も聞いてないのに、勝手に詳しいことまで話してくれる(笑)」
―主演8人が目を潤ませるポスターは印象的ですね。
ウ「ポスターの撮影も、映画の撮影の延長線上にあるものだからね。僕はジヌとスジョンのことを考えてこの表情を作ったんだ。テヒョンもハソクになってこの表情を作ったんだろう?」
テ「ええ。でも僕に関して言えば、映画よりポスターの表情のほうがデキがいいと思う(笑)」
―この8人のなかで“ベスト泣き顔賞”は誰だと思う?
ウ&テ「イム・スジョンさん」
テ「スジョンさんとこの泣き顔の雰囲気がすごくよく合ってるよね」
―泣く演技と笑う演技、2人にとってどちらが難しい?
テ「う〜ん…僕にはどちらも難しいな」
ウ「演技するのは一瞬だからね。キャラクターを理解して、その瞬間にどれだけ表現できるか。確かに難しい」
テ「でも一番難しいのは笑わせながら泣く、みたいな場合だよ! 2つのうちどちらかをやれ、というならまだできるけど(笑)」
―2人は映画を見て泣くタイプ?
ウ「僕はあまり泣いたりはしないかな。でも映画を見て胸が締めつけられるような気持ちにはなるね」
テ「僕はみんなが泣くようなシーンではなく、なぜか誰も泣かないような場面で泣いてしまう。自分の演技に自分で泣くこともあるけど(笑)」
ウ「…(苦笑)」
―韓流スターのなかでも人気上位の2人に、韓国映画の今後について、ご意見を伺いたいのですが…
テ「兄貴はともかく、僕の場合は名前が入っていてもかなり後のほうでしょ(笑)。前に、何かの人気投票で“チャ・テヒョン 8位”っていうのを見たことがあるよ(笑)。兄貴はもっと上だった」
ウ「ははは(笑)。以前『モーテル・カクタス』で来日したときには、こんなに韓国映画が日本で注目されるとは想像もしなかったよ。浮ついた気持ちになるつもりはないけど、日本のファンに認めてもらえたのはやっぱりうれしい。これからもいい映画をたくさん撮って、ファンをがっかりさせない仕事をしていきたいと思う」
テ「韓流ブームも以前よりはちょっと下火になったかなと思うけど、それはそれでいい事じゃないかな。僕自身ももっと頑張ろうという気持ちになったし。それに、日本の映画も韓流ブームに負けないすばらしい作品が生まれているのもいいことだよね」
チョン・ウソンとチャ・テヒョンもイチオシ、この秋必見の一本。

(本紙・秋吉布由子)