
vol.280
「いじめが原因」なかなか認めず
岐阜県瑞浪市の市立瑞浪中学校(佐々木喜三夫校長)に通う中学2年の女子生徒(14)が10月23日、首をつって自殺した事件で、女子生徒の自殺といじめの関連について、瑞浪中学の説明が二転三転して、両親や関係者は不信感を強めた。
同校の佐々木喜三夫校長や学年主任は女子生徒自殺後の28日、生徒宅を訪ね両親と面会。学年主任は「(遺書に名前があった)4人の生徒の親は、自分たちの子供が言葉や冷たい視線、無視するなどの態度をとって女子生徒を傷つけたことを認めた」と両親に説明、いじめが存在したとして自殺との関連を認める発言をした。ところが29日に会見した佐々木校長は「一般的にはいじめだと言ったが、それがあったかどうかは確認しないと分からない」と関連を一転否定。「自殺に至るようないじめがあったとは見受けられなかった」とも述べた。30日には「『うざい』『きもい』などの言葉でからかったりするいじめは、事実として認められる」といじめの存在を認める発言をしたが、「自殺につながるいじめは確認できていない」と強調、自殺との関連を不明とした。
28日の両親への説明と食い違う理由について「長時間遺族と話し合いをして意識がもうろうとしていた。事実を確認せずにいじめであることを認めてしまった」と釈明、「(29日の)会見で『いじめはない』としたのは、『自殺につながるようないじめがあったのかどうかが分からない』ということだった。言葉足らずだった」と説明した。
30日夜に同校は臨時の保護者会を行い、女子生徒の父親(44)も出席した。終了後、中学1年の男子生徒の父親は「学校は逃げばかり。真実が知りたかったが全く分からない」と批判した。
佐々木校長が「いじめが原因」と認めたのは31日夜での会見まで待たなければいけなかった。
25日の葬儀後、1年生の部員が部内でのいじめを両親に明かした。練習中、ミスをすると何度も周囲に謝っていたり、シュートを失敗すると冷笑を浴びせかけられたり、母親に「(練習に)行くと、気が変になってしまう」と漏らす日もあったという。指の皮をむいていらだったり、同級生の姿を見かけるとおびえる様子を見て心配になった母親は、自殺6日前の17日にも学校に「注意して見守ってください」と相談していたという。