
vol.280
9月中間期決算 日立・ソニーは品質問題で利益落とす
電機大手のうち8社の平成18年9月中間連結決算が31日、出そろった。薄型テレビなどデジタル家電の好調や円安効果などで全社が増収となった半面、増益(営業利益ベース)は5社にとどまった。特に製品の品質問題でダメージを受けた日立製作所とソニーが大きく利益を落とした。8社中唯一の最終赤字となった日立に対し、最終利益倍増の東芝と三菱電機。
総合電機3社の明暗を分けたのは「選択と集中」だ。3期連続増益の三菱電は工場用機器などの「産業メカトロニクス部門」が国内外で好調。9月に上方修正していた19年3月期通期業績予想からさらに上振れした。
一方、日立は原発タービン事故の影響に加え、ハードディスクや薄型テレビなどの事業が「まだまだ改善途上」(三好崇司副社長)。公約だった両事業の下期黒字化は厳しい情勢だ。
家電分野では電池不具合問題に苦しんだソニーをよそに、松下電器産業とシャープの好調ぶりが際立った。松下は営業利益で16年ぶりの高水準を達成し、シャープも最終利益で過去最高を記録した。
大手商社7社は過去最高を
大手商社7社の平成18年9月中間決算は、連結最終利益では全社が過去最高を更新。三菱商事は通期の業績予想を上方修正し、売上高は初めて20兆円の大台に乗る見通しとなった。原油や石炭、鉄鉱石といった資源・エネルギー価格の上昇に支えられた好業績だが、各社とも「資源価格は高止まり状態が続く」と、今後の見通しも強気だ。
d力10社は全社増収に
電力10社は、景気回復を背景に、産業用の大口顧客を中心に電力需要が増加し、全社が増収となった。原油高で燃料費が膨らんだが、電力需要の拡大によって吸収し、8社が経常増益を確保した。