
vol.280
スケートアメリカで安藤美姫がGP初優勝
フィギュアスケートのGPシリーズ第1戦、スケートアメリカ(米コネティカット州ハートフォード)の女子フリーが28日に行われ、ショートプログラム(SP)2位の安藤美姫(トヨタ自動車)が、フリー1位となりGP初優勝。15位と惨敗に終わったトリノ五輪から復活した。
「今季は4回転はやらない。難しいことをやるのでなく、ちゃんと(演技を)まとめられるように」。そう語っていた通り、冒頭からの3回転連続ジャンプを含め切れのいいジャンプを7種類そろえ、こだわり続けた4回転ジャンプを封じても勝負できることを証明した。
新コーチとなったモロゾフ氏の存在も大きい。「パワーをくれる。自信を持って試合に臨める」と安藤。技術だけでない何かを与えてくれる指導者が、悩める18歳を変えた。15日の国際競技会でも表現力を示す5項目すべてで7点台をマーク、浅田真を上回る評価を受けていた。
GP初優勝に沸く会見では「トリノ五輪代表選出を疑問視する声もあった」と意地悪な質問も出た。しかし安藤は「知っている。その人たちの気持ちを覆すような演技をすると心に決めた。今日、それを少し証明できたと思う」と力強くコメント。
失意のトリノを乗り越えてトップ戦線に返り咲いた安藤の今季が、ますます見逃せないものとなりそうだ。