
vol.282
希薄な人間関係がいじめを呼ぶのか!?
木原雅子京都大助教授と全国高等学校PTA連合会が14日発表した高校生約7200人に対する「精神的いじめ」の実態調査によると、親しい友達がいない子はいる子に比べ、いじめをした経験のある割合が女子で2倍に上るなど、人間関係の希薄さがいじめにつながる傾向があることが分かった。
調査はしつこいからかいや無視など本人が不愉快になることを「精神的いじめ」と定義。今年9月、全国の高校2年生へのアンケートで、約6400人の回答を得た。「精神的いじめ」を経験したのは、小学生で加害、被害とも60%前後だった。中学生では男子60%、女子46%が加害者となり、高校生では男子41%、女子24%が加害者となった。その上で、高校生で「精神的いじめ」をした場合の、学校や家庭での人間関係を調査。「心から信じられる友達がいるか」との問いに「いない」と答えた子は「いる」に比べ女子は2倍、男子も1.3倍いじめた経験が多かった。同様に「真剣に話を聞いてくれる先生がいない」子は「いる」に比べ男子で1.7倍、女子で1.6倍、「親が真剣に話を聞いてくれない」子は聞く場合より男子で1.7倍、女子で1.9倍いじめた経験を持っていた。いじめによる自殺が相次ぐ中、いじめる側も周囲から孤立し、支えを必要としている状況が浮かび上がった。