
vol.283
50周年を迎える日産「スカイライン」12代目は日産の救世主になるか!?
日産自動車は20日、スポーツセダン「スカイライン」の12代目モデルを発表した。初代が発売されたのは1957年で、来年4月に誕生50周年を迎えるスカイライン。日産が持つ先端技術の粋を結集し開発されてきた歴代のスカイラインは、“走りの日産”の企業イメージを定着させた。いわば日産の「顔」といえる車種だ。だが、国内のセダン市場が縮小するなか、12代目の月間販売目標はピーク時の10分の1以下の1000台。スカイラインは販売不振にあえぐ日産の救世主となれるのか。
新型は、スポーツカー並みの走行性能と家族で乗ってもゆったりくつろげる室内空間を実現するという歴代のスカイラインの基本コンセプトを継承した。
志賀COOは、歴代モデルについて、「若者が車にあこがれを抱くキッカケになった」と胸を張る。特に72年に発売され、「ケンメリ」の愛称で親しまれた4代目は、73年に歴代最高の年間15万8000台を販売する超人気車種となった。
だが、若者のセダン離れにより、販売台数は縮小。11代目の直近の販売台数は月150台前後に留まっていた。新型の販売目標も、ごくごく控えめだ。
それでも、99年以降控えてきたタレントを起用したテレビCMを復活させるなど、力を入れている。登場するのは、俳優の渡辺謙さんと大リーグ、マリナーズのイチロー選手。「世界戦略を進めているスカイラインの物語と両氏の人生ストーリーが重なった」と、志賀COO。実際、スカイラインは、海外ではインフィニティ「G35」の車名で売られ、日産の海外戦略の重要な役割を担っている。北米での年間販売目標は国内の4倍超の5万台に上る。日産にとって、スカイラインは、「世界で戦うための車」(志賀COO)だ。
日産が復活を果たす上でも、CMキャラクターの両氏のように日本を飛び出し、ワールドワイドに活躍することが期待されている。
トヨタはMR-Sを生産終了
トヨタ自動車は20日、2人乗りのオープン・スポーツカー「MR-S」の生産を2007年7月末で打ち切ると発表した。これによりトヨタのスポーツカーはレクサスブランドの「SC430」だけになる。
MR-Sは、1984年に販売開始されたスポーツクーペ「MR2」の後継モデルとして1999年に発売。ピークの同年11月には1710台を販売したが、今年10月は125台にとどまった。
トヨタは2002年に高級スポーツカー「スープラ」を、今年4月にはスポーツタイプ乗用車「セリカ」の生産を終了している。今回のMR-Sの生産打ち切りで、トヨタブランドのスポーツカーは一時、商品戦列から消えるが、08年にも販売する新たなスポーツカーの開発に着手しており、スポーツカー市場からの撤退はしない。
(ビジネスアイ)