
vol.283
好調なメガバンク2行しかし本業にもろさが
メガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループとみずほフィナンシャルグループが20日、そろって平成18年9月中間連結決算を発表した。最終利益はみずほが前年同期比15.9%増の3923億円と過去最高益を更新。三菱UFJグループは同28.7%減と減益だったが、5072億円の高水準だった。
景気回復を受けた融資先企業の業績の改善に伴い、三菱UFJもみずほも、貸し倒れに備えて過去に積み立てていた引当金の戻り益が、予想以上に増加した。
また、資産運用ニーズの多様化で、投資信託や年金など個人向け取引(リテール)の販売手数料が好調に推移し、収益を押し上げた。
ただ、本業のもうけを示す業務純益は、三菱UFJ(三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行の合算)が5489億円で、前年同期より1500億円超減少。ゼロ金利解除後も企業向け貸し出しの金利引き上げが進まず、「企業の資金需要は強くない」(みずほの前田晃伸社長)状況だ。
好決算を受け、三菱UFJとみずほは株主への利益還元として増配を決めた。三菱UFJは19年3月期に1株あたりの年間配当を7000円と見込んでいたが、1万円に増額。みずほも当初見通しの4000円を7000円に引き上げる。
19年3月期の業績見通しは、連結ベースの最終利益で、みずほが7200億円を予想。三菱UFJは当初予想の7500億円を8700億円に上方修正した。