
vol.283
反王子勢力が集結
国内製紙2位の日本製紙グループ本社と4位のレンゴーが資本・業務提携する。レンゴーが得意とする段ボール事業の製造・技術面で連携するほか、相互に株式を数%ずつ持ち合う方向で調整している。
レンゴーは段ボール市場ではシェア約25%でトップだが、2005年に森紙業を買収した製紙最大手の王子製紙が、約24%で肉薄し競争が激化。日本製紙は連結売上高では王子と並ぶ規模にあるが、段ボールでは王子に引き離され、シェア4位にとどまっている。提携により、両社合わせた段ボール市場のシェアは約30%に達し、原料調達や価格交渉面で規模拡大効果が期待できる。また、レンゴーは日本製紙が持つ製造、営業拠点や技術の活用で、経営の効率化が図れるなどのメリットがある。
業務提携は、“反王子勢力”が結集するかたちで進んでおり、今回の日本とレンゴーの提携もその一環といえそうだ。王子としては、海外での勝ち抜きなどを狙って再編を仕掛けたことが、“包囲網”の形成を招くという皮肉な結果となった。
(ビジネスアイ)