今週のTOKYO HEADLINE
vol.283
(2006.11/27-12/03)
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TOKYO NEWS vol.283

雨の東京国際女子マラソンで土佐が優勝

 来年夏の世界選手権(大阪)の代表選考会を兼ねて行われた東京国際女子マラソンが19日行われた。ゴール時の気温は8.2度というあいにくの雨の中、アテネ五輪代表の土佐礼子(三井住友海上)が、2連覇を狙ったシドニー五輪の金メダリスト、高橋尚子(ファイテン)との一騎打ちを制し、2時間26分15秒で初優勝した。尾崎朱美(資生堂)が2時間28分51秒で2位に入り、終盤に失速した高橋は2時間31分22秒で3位に終わった。高橋が日本人選手に敗れたのは初マラソンの1997年の大阪国際以来、2度目。
 世界選手権代表の内定条件である2時間26分は切れなかったものの、土佐は悪条件をものともせぬ力走を見せ、大阪への切符をほぼ手中にした。
 最初の5キロを16分30秒。鈴木監督の指示通り、序盤から積極的に飛ばした。27キロを過ぎて高橋とのマッチレースになったが、背後でシドニーの女王が無言の圧力をかけ続けても「気にせず、自分のリズムで走ろうと思った」。31キロ付近でライバルをふるい落としたことさえも「分からなかった」というほどで、集中力は切れなかった。
 一方、3位に終わった高橋は2時間31分22秒は過去10戦で初マラソンに次ぎ自身ワースト2位の記録。だが高橋は「これをバネに挑戦する。引退はない」と北京五輪を目指す意向を明言した。9日に帰国し、その後の練習で左ふくらはぎを痛め、痛み止めを飲んでの参戦。氷雨と向かい風が、左ふくらはぎに不安を抱えた高橋を容赦なく襲う。「28キロ過ぎから脚にしびれが出た」と打ち明けた通り、31.6キロ付近で脱落。37キロ過ぎの上り坂では「ゴールまでたどり着くかなと思った」というほど脚は止まった。
 米国合宿でも体調を崩し、練習計画も狂った。
 独立後、4人で「チームQ」を立ち上げて2度目のレース。「監督としての立場、選手としての立場が入れ替わりにやってくる」という態勢に高橋にかかる負荷は大きかった。しかし、これまでも多くの試練を乗り越えてきた。今回の経験も糧にできるだろう。高橋は力を込めた。
「こんなタイムでも、マラソンは楽しいと思えた。1回(の失敗)で、あきらめたりしない。これをバネに挑戦する。引退はないです」



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