
vol.283
森下のベニサン・ピットでTPTによる『黒蜥蜴』上演中
東京・墨田区森下のベニサン・ピットに拠点を構えるTPTが24日から『黒蜥蜴』を上演中だ。
本作は、江戸川乱歩の探偵小説を少年時代に読み、忘れられずにいた三島由紀夫が、後に華麗なる台詞劇に仕立て上げたもの。
三島の心を虜にしたのはヒロイン黒蜥蜴の美意識。黒ずくめの装いの絶世の美女にして非情な女盗賊。この黒蜥蜴こと緑川婦人を演じるのは麻実れい。今秋、紫綬褒章を受章したばかり。
今回はTPTの芸術監督を務めるデヴィッド・ルヴォーとプロデューサーである門井均の共同演出となるのだが、ルヴォーが松竹の招きで1988年に初来日し『危険な関係』を上演したときに「メルトゥイユ侯爵夫人」役を演じたのが麻実。それ以来、『双頭の鷲』『サド侯爵夫人』などでコンビを組み今回は2000年の『葵上』以来の再会となる。
上演は12月20日(水)まで。問い合わせはTPT(TEL:03-3635-6355 [HP] http://www.tpt.co.jp/)まで。