
vol.287
6カ国協議再開も北朝鮮が5者を翻弄!?
18日に1年1カ月ぶりに再開された北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は大方の予想通り難航した。北朝鮮が強く反発し、核問題協議に入る障害になっていた米国の金融制裁問題交渉を切り離し、来月再開することで米朝が合意したことによって、辛うじて6カ国協議の枠組みは維持されたが、核問題解決の道筋は見えないままだ。
北朝鮮が米国による金融制裁と6カ国協議を結び付けることに固執するのは状況打開の可能性を低下させかねないとし、基本的な条件で隔たりがあるとの見方を示していた日本だが、北朝鮮はすでに、日本を外し米中韓露との2国間協議を開催するなど日本を無視。ヒル米国務次官補は記者団に「日朝協議が行われることを期待する」と語ったが、日本と北朝鮮の2国間協議は実現の兆しはない。
「米中と緊密に協力、北朝鮮とも円滑な意思疎通を進め建設的な役割を果たす」(宋旻淳・外交通商相)と意欲的だった韓国代表団も“仲介”はおろか、存在感さえ示せていない。米国との金融制裁問題協議にだけ重点を置く北朝鮮に、韓国が譲歩を迫ることのできる材料はほとんどなかった。
金融制裁をめぐる米朝の協議は20日、北京市内の北朝鮮大使館で5時間にわたり行われた。米代表を務めるグレーザー財務次官補代理は終了後、北京での協議は終了し、来月、ニューヨークで再開する方針を明らかにした。しかし米政府高官は核協議を成功させるために金融制裁で譲歩することはないとしており、来月の金融協議でも大きな進展は難しい情勢。