
vol.287
木村太郎の独断と偏見による2006年10大ニュース
2006年総括!!
やはりライブドア事件をはずしては語れない2006年
●1月16日 東京地検ライブドアを強制捜査
この捜査でライブドア社の粉飾決算や偽計取り引きなどが明らかになったとして、1月23日には堀江貴文社長ら4人が逮捕される。「時代の寵児」は一転「時代の犯罪者」の烙印を押されることに。
●3月20日 第1回WBCで日本代表が優勝
二次リーグで1勝2敗で「死に体」化していた日本代表は、メキシコが米国に勝つという番狂わせで準決勝に進出すると、一次二次リーグを通じて勝てなかった韓国を撃破、余勢をかって決勝でキューバを破った。MVPとなった松坂大輔投手は、その功績が買われてレッドソックス入団に際してポスティング料を含めて100億円という値段がついた。
●4月26日 耐震強度偽装事件で姉歯元建築士ら逮捕
前年発覚したマンションやホテルの耐震強度偽装事件は、ようやく刑事事件としての追求が始まる。その後、ヒューザーの小嶋社長も強度が足りないことを知りながらマンションを売った詐欺容疑で逮捕されるが、被害にあったマンション住民らは「泣き寝入り」の形に。
●6月2日 65歳以上の高齢人口20%超える
政府の発表した「高齢者白書」は、65歳以上の高齢者人口が2560万人で総人口に占める割合が20.04%に達したことを明らかにする。また同白書は、2050年には高齢者の割合は35.7%に達するとも予測。高齢者の定義の再考も必要とも指摘した。
WBC優勝、悠仁親王ご誕生…明るい話題もありました
●6月25日 陸自部隊がイラクからの撤退開始
2004年1月からイラクのサマワで復興支援活動を行ってきた陸上自衛隊の部隊について、小泉首相は「当初の目的を果たした」と撤退を決定、7月17日までに全員が無事撤退した。幸い人的被害はなかったが、今後の国際貢献のあり方について武器使用基準の緩和との問題点を浮き彫りにした。一方、空自の郵送機は引き続き米軍や国連の物資輸送を行っている。
●7月5日 北朝鮮ミサイル発射
この日、北朝鮮は日本海に向けて7発のミサイルを発射、そのうちの1発は長距離のテポドン2号と見られたが発射直後に落下。失敗したものと見られた。
日本は国連安保理に米英仏と共同で北朝鮮制裁決議案を提出、全会一致で採択された。
●9月6日 悠仁親王ご誕生
秋篠宮文仁殿下と紀子様に男子がご誕生。悠仁と命名された。皇位継承順位は皇太子殿下、秋篠宮殿下についで第三位。これで女系天皇論議もひとまず先送りに。
●9月20日 安倍総裁選出
自民党総裁選は、安倍晋三氏が予想通り過半数を獲得して第21代総裁に選出される。同月26日の衆議院本会議で首相に指名され安倍政権が誕生。戦後最年少、初の戦後生まれの首相に。同じ日小泉内閣は総辞職し5年半にわたった「小泉劇場」の幕を降ろしたが、引き続き支持率は高く、安倍首相は何かにつけ比較される重荷を背負うことに。
●10月9日 北朝鮮が核実験
北朝鮮北東部の咸鏡北道吉州郡付近で0.5〜5キロトン程度の核爆発が行われたことを世界の地震計が探知、北朝鮮も実験を認める。国連安保理は、すべての加盟国に遵守義務が発生する憲章7章を適用した制裁決議を採択したが、北朝鮮は「我が国に対する宣戦布告」と反発している。
●10月11日 福岡筑前町の中学生がいじめ苦に自殺
このいじめには元担任も加担していたことが分かった。この事件をきっかけに文科大臣に「いじめで自殺する」という手紙が送られるなど、いじめ問題が社会問題に発展中。
2007年は安倍政権の動向に注目!! 政界再編もある!?
昨年の「10大ニュース」の記事を読み返してみると、最後に「来年の『10大ニュース』のトップはおそらく『ポスト小泉』をめぐる問題になるだろう」と予測していた。我ながらよい見通しだったと鼻が高い。
小泉政権を継いだ安倍政権、出だしこそ電撃的な中韓訪問で近隣問題を解決し、北朝鮮の核実験には国連の厳しい制裁を引き出して点数を稼いだが、造反議員の復党問題から様子がおかしくなってきた。
発足3カ月で内閣支持率は50%を割り込んでしまったが、その後も「タウンミーティングやらせ問題」「道路特定財源見直し問題」さらには「本間政府税調会長の公務員宿舎入居問題」など安倍政権の足を引っ張るようなことがあいついでいる。
テレビの「町の声」では「以前の古い自民党に逆戻りしているのではないか」という指摘が多い。抵抗勢力と対決した小泉式政局運営が「懐かしい」とも聞こえる。
2007年の山場はなんと言っても夏の参議院選挙だ。安倍政権がこのまま政治的浮力を失ってゆくと、与党は参議院で過半数を確保できなくなる。
来年の「10大ニュース」は、政界再編成などということになるかもしれない。
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