
vol.287
亀田興毅、大差判定で初防衛に成功
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチが20日、有明コロシアムで行われ、王者の亀田興毅(協栄)と同級1位のファン・ランダエタ(ベネズエラ)が対戦。8月2日に行われた王座決定戦では2−1の微妙な判定に終わった亀田が、今度は3−0の大差判定で勝利。初防衛に成功した。
序盤は右ガードを低く下げ、足を使う新スタイルを披露。ともに慎重な立ち上がりとなり、亀田は距離をはかりながらコツコツとパンチを繰り出していった。主導権を握ったのは5回。ノーモーションの左でランダエタの顔を何度も跳ね上げると、試合の終盤にはロープにつめて何度もボディーの連打を叩き込んだ。
対戦相手のランダエタも、「リングで走っているようだった」と、王者の4カ月半での進化を認めた。「死ぬ思いで練習やった」と亀田。KOを狙うボクシングから堅実に勝ちを狙うボクシングに目を向け、野性味こそ薄れたが、それでも文句なしの完封勝ちで、世界王座奪取後に巻き起こったバッシングも封じ込めた。
「おやじが壁になってくれた」。リング上でこう語ると、感極まって号泣した亀田。父の史郎トレーナーも感動にひたったが、すぐさま「世界にはもっとすごい選手がいる。まだ始まったばかりや」と来年に目を向けた。
亀田の次戦は来年3月の予定で、WBC王者と統一戦を行うプランもある。初防衛戦の有明コロシアムは超満員とはならず、比較的静かなムードだった。それでも今後、史郎トレーナーの語る「もっとすごい選手」の挑戦を退けて実力を証明していけば、8月の横浜アリーナのような熱気は再び戻ってくるはずだ。