
vol.289
安倍内閣2閣僚にまたも“不透明な事務所費”報道
欧州・アジア歴訪中の安倍晋三首相にとってまたまた頭の痛い話題が噴出!?
伊吹文明文部科学相(自民、衆院京都1区)の資金管理団体が、家賃のかからない議員会館を事務所として届け出ながら、政治資金収支報告書では年間4100万円を事務所費として支出に計上していたことが分かった。伊吹事務所では「経理処理する際の科目の間違いに過ぎない」と強調している。
伊吹事務所によると、資金管理団体「明風会」は賃料のない議員会館に事務所を置いている。ところが政治資金収支報告書では、平成17年の事務所費4146万円を支出として計上。京都市や東京都千代田区の別の事務所の賃料を、明風会の事務所費で処理していた。また、飲食を伴った会合費のうち、年間300万〜400万円程度を事務所費として処理しており、冠婚葬祭にかかわる費用も事務所費に含めていたという。
伊吹事務所では「不適切というのであれば直ちに改めるが、23年前の初当選以来、総務省に照会したうえでこうした処理を続けてきた」と釈明。「付け替えなどには当たらず、経理処理するさいの科目を間違えたに過ぎない」と強調している。
総務省は「個々の処理についてコメントはできない」としながらも「事務所費とは通常、事務所の賃料や保険料、電話使用料など事務所の維持に必要な経費であり、交際費などは一般的には政治活動費にあたる」としている。
塩崎恭久官房長官は10日午後の記者会見で、伊吹氏に関する報道について、「これは一政治家が個人として報告書を提出することであり、政府として特にコメントする問題ではない」と述べ、政府としての言及を避けた。
また松岡利勝農水相の資金管理団体が、家賃がかからない事務所の経費を年間約2500万〜3300万円計上していたとの報道についても同様に述べたうえで「ご本人もそういう付け替えなどがないと明確にしているようだが、いずれにしてもご本人が説明するべきことだ」と語り、松岡農水相本人が説明責任を果たすべきだとの立場を示した。