
vol.292
This Week PICK UP
『長州ファイブ』
幕末日本。この国の未来を変えるため、命を懸けて海を渡った5人がいた―。
若手の俊英監督が、ユニークな演出で見せるセンス満点の大人のロマンス
“外国を排斥して日本を守る”―尊皇攘夷の風が吹き荒れる幕末に、命をかけてイギリスに密航した5人の若者がいた。外国文化に触れることさえタブーとなりかねない時代に、彼らはなぜ海を渡ったのか。そしてはるかな海の先で何を見たのか―。
英国に密航し、そこで学んだ技術や思想をもとに日本の歴史に偉大な足跡を残した5人の長州藩士、伊藤博文、井上馨、井上勝、遠藤謹助、山尾庸三にまつわる史実をもとに描かれる、感動の歴史ドラマ。監督は『地雷を踏んだらサヨウナラ』『アダン』など、これまでにも実在の人物のドラマを描いてきた五十嵐匠。監督は、暗殺などが多発し、社会不安に包まれていた幕末は今と似ていると語る。そんな時代、何をしたいのかすら分からなくなっている若者に、夢と情熱だけを持って想像も絶する異国へと渡った5人の生きざまをぶつけたいと思ったという。もちろん、幕末から明治にかけての歴史に興味を持っている人なら、なおのこと感慨深いはず。これまでにも幕末を描いた作品は多く作られてきたが、海外での志士の姿にスポットをあてたものは少ない。後に、イギリスの人々が “長州ファイブ”と敬意を込めて呼んだ彼らの異国での日々。その知られざるエピソードの数々は、驚きと感動の連続だ。
幕末を現在に蘇らせるキャストたち
伊藤博文をはじめ、現在では“歴史上の偉人”として語り継がれる5人。その若き姿を演じたのはこちら。グラスゴーで造船技術を身につけ、日本工学の父となった山尾庸三役に『悪夢探偵』など話題作への主演が続く松田龍平。初代内閣総理大臣に就任した伊藤博文役を『ウォーターボーイズ』の三浦アキフミ。開化政策の核となった井上馨役を『バックダンサーズ!』の北村有起哉。日本の鉄道開発の父となった井上勝役に『手紙』の山下徹大。大阪造幣局長となった遠藤謹助に舞台出身の前田倫良。他、原田大二郎、榎木孝明、寺島進、泉谷しげるらが脇を固める。
140年の時を経てスクリーンに蘇った長州ファイブの若き姿が、共感と新鮮な感動を与えてくれる。
| ◆story…黒船来航から10年後。吹き荒れる尊皇攘夷の嵐に疑問を抱く長州の志士・志道聞多、伊藤俊輔は、開国論者の佐久間象山に会いにいく。そこで彼らは“敵”である西欧に人材を派遣し、さまざまな技術を習得させる必要性を強く感じるようになる。
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| 監督:五十嵐匠 出演:松田龍平、山下徹大、北村有起哉、三浦アキフミ、前田倫良他 リベロ配給/1時間59分/2月10日よりシネマート六本木他にてロードショー公開 http://www.chosyufive-movie.com/
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