
vol.292
中国貿易黒字70%はウソ!?
中国の国務院(中央政府)直属機関、国家統計局の局長(閣僚級)を歴任した李徳水・全国政協委員が、統計局による10日発表の中国の2006年貿易黒字1775億ドルのうち、「70%近くは虚偽だ」との“暴露発言”を行っていたことが、30日明らかになった。製品の輸出額水増しなどで「輸出増値税」の還付を不正に受け取る手口が中国企業の間に横行しているためだという。この発言の真意や真偽は不明だが、中国で閣僚級の高官がここまで踏み込んだ発言を行うのは極めて異例だ。
中国では消費税に似た制度で製品に17%上積みされる「増値税」が、輸出時には出荷企業に払い戻される制度がある。輸出業者がこの制度を悪用し、輸出時の書類上の契約額を2倍以上も水増しして還付される税額を増やしたり、輸出先から自社製品を中国に安値再輸入したりして「さや」をかせぐ手口が多いと指摘している。李氏は、こうした実態なき貿易の「黒字」が昨年は最大で1200億ドルに達したとの見方を示した。
(ビジネスアイ)