

vol.292
無敵女王・吉田は5連覇&103連勝
同日には女子55キロ級のアテネ五輪金メダリスト・吉田沙保里(綜合警備保障)が、決勝で坂本日登美(自衛隊)を2−0で下し5連覇を達成、連勝を103に伸ばした。
第1ピリオド開始直後は両ひざをマットに着いて、タックルを潰しにきた坂本を攻めあぐねた。だが、ここからの切り替えが早かった。「違う技で点を取る」。タックルをフェイントに使うと、ひざをついて前のめりになった坂本のバックにあっさりと回り込んだ。後は自分のペース。第2ピリオドにはタックルも決め、力の差を見せつけた。これで103連勝。区切りの「100」を超えても、その強さとモチベーションにはみじんの陰りもない。相手が1階級下ということも、「負けられない」と女王のプライドを刺激した。
5連覇達成という快挙にも、喜びにひたることはなかった。“わずかな善戦”さえも、吉田にとっては反省材料なのだろう。4月のクイーンズカップで対戦するであろう挑戦者に向け、「次は、これが吉田、という強さを見せたい」。少しのスキさえも与えない強さを求める態度こそ、吉田の無敵ぶりを支えている。