
vol.296
This Week PICK UP
『ラストキング・オブ・スコットランド』
国民が希望を託した男は、前代未聞の独裁者となった―。
祝!! フォレスト・ウィテカーがオスカー獲得!
“人食いアミン”という名を覚えているだろうか。1970年代にクーデターにより、人々に望まれてウガンダの大統領になった男、イディ・アミン。その後、彼の名は歴史的独裁者として世界中に記憶されることとなる―。国民的英雄から狂気の独裁者となった男の姿を、彼の側近となったスコットランド人青年の目を通して描く、社会派サスペンスドラマ。
25日(日本時間26日)に行われた第79回米アカデミー賞では、アミン大統領役で迫真の演技を見せたフォレスト・ウィテカーが主演男優賞を受賞。レオナルド・ディカプリオやピーター・オトゥールといった一流俳優たちを押しのけて、見事オスカー像を獲得した。クリント・イーストウッド監督の『バード』でも実在の人物を演じ高く評価されたウィテカーだが、本作で、狂気に駆られていくアミンを演じた様子はまさに鬼気迫るものがあった。孤独な独裁者の内なる狂気を演じきったウィテカーは早くから絶賛されており、賞レースの下馬評でも有力株だった。とはいえさすがに受賞の瞬間には、ウィテカーも感極まったようで、スピーチをするため壇上に上がると「ちょっとだけ時間をください」と言って、大きく息を吐いた。そして「ウガンダ国民がこの映画にインスピレーションを与えてくれた。自分の家族、先祖にも感謝したい」と感動的なスピーチを行い、満場の拍手を贈られた。
知られざるウガンダでロケ撮影を敢行! 観客はリアルな恐怖を見る
元になっているのはジャイルズ・フォーデンの処女小説。本作のユニークなところは、実際の事件や人物と、フィクションである登場人物や物事を、実に巧みに組み合わせ、1つのサスペンスストーリーを作り上げていることだ。観客は主人公の目を通して、気さくな英雄から狂気の独裁者へと変貌していくアミンの姿を間近で見つめることとなるのだ。
ムラゴ病院、国会議事堂、エンテベ空港など、実際にアミンの面影が残るウガンダ各地でロケ撮影を行っていることも、リアルな恐怖と緊迫感を高めている。
| ◆story…1971年、ウガンダ。人々は、ヘビー級のボクシングチャンピオンとして名声を得、軍人としても数々の功績をあげた、1人の国民的ヒーローに国の未来を託した。その名はイディ・アミン。ほんの冒険心と人助けの理想を持ってスコットランドからやってきた青年医師ニコラスは、ひょんなことからアミンと知り合うことになる。やがてニコラスやアミンに気に入られ、側近のような立場となるが―。
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| 監督:ケヴィン・マクドナルド 出演:フォレスト・ウィテカー、ジェームズ・マカヴォイ他 20世紀フォックス映画配給/2時間5分/3月10日よりス有楽町スバル座他にてロードショー公開 http://movies.foxjapan.com/lastking/
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