
vol.296
映画『蒼き狼』全世界1億人動員へ!
モンゴルの英雄チンギス・ハーンの生涯を描いた日蒙合作映画『蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜』(澤井信一郎監督、3月3日公開)のプレミア試写会が22日、丸の内の東京国際フォーラムで開かれ、欧州、アジアなど世界60カ国での配給が決定したことが発表された。配給元の松竹が売り込みを開始したのは、2月上旬にドイツのベルリン国際映画祭と同時開催された『ヨーロピアン・フィルム・マーケット』。予告編だけの試写にもかかわらず、世界各国からオファーが殺到。独、ロシアなど欧州各国やブラジルほか南米、さらにはイラク、イランなども名を連ね、49カ国と配給契約が成立した。さらに韓国などアジア11カ国での公開も決まった。制作総指揮を担当した角川春樹氏は「大動員が見込める中国での公開は(中国に進攻した)チンギスの映画とあって難しいが、北米にも売り込む。言葉を超え、全世界の一人ひとりに届くだろう」と、世界進攻に意欲を見せた。そんな中、チンギス・ハーンを演じた主演の反町隆史は「世界に向けて発進するが、まずは国内を制覇しなければ」と、日本でのヒットを最重要視。チンギスさながらの的確な指摘だが、日本全国444スクリーンでの上映がすでに決定。しかも、30億円の製作費に加え、9億円もの宣伝費を投入、日本中を『蒼き狼』一色にする態勢が整った。角川氏は「これまで67本の映画を作ってきたが、映画というものは、最後は賭けだ。最大規模の勝負をさせてもらう」と決意表明。
角川氏は『椿三十郎』も宣伝
さらに角川氏は、『蒼き−』の上映館で、自身が次に制作総指揮を務めた織田裕二主演の東宝映画『椿三十郎』(森田芳光監督、12月公開)の予告編も初披露。東宝作品の予告編が松竹系映画館で上映されるのは史上初めてだが、「俺が全力投球した『蒼き狼−』を見に来てくれた人に、俺の次の全力投球を見てほしい」と、今回の越境公開を発案。いくつかの障壁をクリアしての予告編上映となった。