

vol.296
薫田監督ラストゲームで「最高の試合できた」
王者・東芝が日本選手権連覇
雑草軍団を最強チームに育て上げた名将が、秩父宮ラグビー場で10度宙に待った。
25日に行われた日本選手権の決勝は、東芝がトヨタ自動車を19−10で撃破。2年連続6度目の優勝を果たし、3連覇のトップリーグと合わせて“2冠”を達成した。
ラグビーシーズンのクライマックスを飾る日本選手権決勝。東芝の黄金時代を作り上げた薫田監督が目指す「スタンディングラグビー」はまさにこの日、集大成の時を迎えた。前半はBKがきっちりボールをつないてLO石澤(=写真)の連続トライに結びつけると、後半には激しいディフェンスでトヨタ自動車の猛攻を食い止めた。「最後の30センチまで行ってもラインだけは割らせない。東芝の強さです」。トヨタの朽木監督も脱帽する戦いぶりで、この試合を最後に勇退する薫田監督の花道を飾った。
試合後、主将のCTB冨岡は「自分たちが強くなれば相手も研究してくる。そこでどうレベルアップしていくか」と、さらなる覇権確立に意欲を見せた。薫田監督は「最高の舞台で最高の試合ができた。監督をしていてよかった」と語ったが、チームが向上を忘れない姿こそ、何よりうれしかったに違いない。