
vol.298
松岡農水相の「なんとか還元水」問題はどこへゆく!?
松岡利勝農水相の資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」が、光熱水費が無料の衆院議員会館に事務所を置きながら、政治資金収支報告書で、平成17年までの5年間で計約2880万円もの光熱水費を計上していた問題で、民主党の参院議員有志は9日、松岡氏の議員会館の事務所を予告なしに訪問。この後、記者団に「浄水装置も、冷暖房装置も見当たらなかったことを確認した。(松岡氏の答弁は)虚偽である可能性が高くなった」(芝博一氏)と述べた。
「誰が考えても(政治資金収支報告書の)虚偽記載の疑いが濃い」(市田忠義・共産党書記局長)とする野党各党は、松岡氏の証人喚問を要求するも、自民党の中川秀直幹事長は12日の記者会見で、「松岡氏は法に従って政治資金収支報告書を提出している」と述べ、証人喚問に応じる必要はないとの考えを強調した。
そんななか、民主党の中井洽元法相の資金管理団体「洽和会」が、電気代や水道代がかからない衆院議員会館を事務所としながら、平成17年の政治資金収支報告書に光熱水費として286万円を計上していることが14日、分かった。別項目に記載すべき慶弔の花代や公用車のガソリン代、議員連盟の会費などを光熱水費に付け替え、虚偽の記載をしていた。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日、記者団に「松岡さんは明らかにうそをついている。中井さんは国民に『こういうことが間違ってました。訂正します』と述べる。対応の違いを見せる」と強調。「なんとか還元水」のためと説明する松岡氏との違いを強調した。
それまでの参院予算委員会では追及の甘さを囁かれていて民主党、14日は質問に立った4人の議員が一転して執拗な松岡氏への攻撃を繰り広げたが、松岡氏は「一方的に疑惑と決めつけているが、何を根拠に言っているのか」と強気の答弁を繰り出す場面も見られた。
一貫して松岡氏を擁護する立場をとっている安倍首相だが、党内には松岡氏を公然と批判する声もあり、民主党の“敵失”があったとはいえ予断は許さない状況だ。