
vol.298
無敵神話に陰り!? 朝青龍まさかの連敗
12日に大相撲春場所2日目で、21度目の優勝を狙う横綱朝青龍が雅山に寄り倒され2連敗を喫した。朝青龍の初日からの2連敗は小結時代の01年名古屋場所以来で、横綱が初日から2連敗したのは99年秋場所の貴乃花、若乃花以来。
朝青龍の初日からの連敗は横綱になってから初めてで、十両昇進後でも小結だった平成13年名古屋場所で3連敗して以来2度目の大波乱。力なく土俵を去る背中には、座布団の雨が容赦なく降り注いだ。
20度目の優勝を飾った初場所後、週刊誌で“八百長の首謀者”と断じられ、厳然たる力量差を見せつけなければならなくなった春場所。好奇の目も一身に浴びるプレッシャーは計り知れない。
支度部屋に戻った後も、この日の朝青龍は荒れ模様。体に触れたカメラマンをにらみつけ、連敗スタートに関する質問には不機嫌そうに舌打ち。会場を去る際は再びカメラマンに悪態をついた。
翌日には普天王を左四つで寄り切り、3連敗を免れてようやく初日。「考えてもしようがない。やっぱり気分(の問題)だ」と笑顔を見せたが、北の湖理事長(元横綱北の湖)は「どこかで壁にぶつかるもの」と指摘する。
これまで順風満帆に歩みを進めてきた朝青龍が、この壁をいかに打ち破るのか。最強横綱の真価が春場所で問われることになりそうだ。