
vol.304
G.Wはコミック三昧!
お仕事漫マンガのススメ!!
G.Wは、時間がなくて我慢していた話題のマンガを、大人買い&イッキ読みできるチャンス! ヘッドラインではオススメの「お仕事マンガ」を一挙紹介。え〜、休みの日まで仕事の話を読みたくないよ〜、なんてキミも絶対ハマる、名作が目白押しだ !!
「お仕事マンガ」が面白い! その理由は…!?
職場を舞台にした「お仕事マンガ」のヒットが、ここ数年増えている。ドラマ化や映画化にもひっぱりだこの職業モノ。なぜ今「お仕事マンガ」がウケているのか、その面白さの理由を解剖してみた。
KEYWORD1:リアリティー
今回とりあげる「お仕事マンガ」は、現実的にありうる状況の中で奮闘する物語を中心にセレクトした。たとえば、社会現象になるほど大ヒットした研修医マンガ「ブラックジャックによろしく」では、まさに今日、医療現場が抱えている現実の問題を読者に知らせている。そこで丁寧に描かれているのは、1年以上準備したともいわれる徹底した取材をもとに組み立てられた、圧倒的なリアリティーだ。そのおかげで読者の目には、フィクションとノンフィクションの境界があいまいになり、現実に物語が進行しているような錯覚を覚える。まるでドキュメンタリー番組を見ているかのようなリアルなメッセージが、仕事や人生に悩む読者に対して強い説得力を持つ。
KEYWORD2:ユニセックス
女性の社会進出が目覚しい今日、男も女も仕事の悩みや喜びをともに体験して生きている。週刊誌の編集部で働く女性を主人公にした「働きマン」は、働く男女それぞれの仕事に対する心理を緻密に描き、男性向け漫画誌に連載していたにもかかわらず、女性読者の共感を得て、大ヒットとなった。「お仕事」はユニセックスなテーマであり、性別を超えて愛される作品が売れるのは当然である。
KEYWORD3:モラルハザード
テレビからは毎日のように残忍なニュースが流れ、親子が殺し合ったと聞いても、誰も驚かなくなってしまった。道徳が失われつつあるモラルハザードの時代、世界の裏側でなにが起こっているのか、誰もが知りたがっている。
「闇金ウシジマくん」で裏社会の論理をのぞき、「はるか17」で芸能界の裏側をのぞく。弁護士、アナウンサー、新聞記者、キャバクラ嬢…さまざまな職業の裏側をのぞきたい人の好奇心を満たしてくれるのが、「お仕事マンガ」なのである。
ドラマ化も絶好調!
『バンビ〜ノ!』大解剖!!
松本潤主演のドラマ化で、今話題の「バンビ〜ノ!」、老舗のイタリアンレストランで料理人の修行をする若者が主人公だ。
そもそも料理人マンガとは、1973年より連載の「包丁人味平」から始まって、「味いちもんめ」や「ザ・シェフ」、最近では「大使閣下の料理人」「焼きたて!! ジャぱん」など、さまざまなヒット作品を生み出してきた人気のジャンル。その中でもイタリアンレストランを舞台として限定し、「一人前のオーナーシェフ」を目標に置いた「バンビ〜ノ!」は、グルメ漫画というよりは「お仕事マンガ」としての要素が強い。そこには、レストランの裏側やシェフという仕事の実態がのぞける面白さがある。
物語は六本木で始まる。福岡から上京した主人公・伴省吾(通称:バンビ)は、人気レストラン「バッカナーレ」に見習いシェフとして入店する。活気に満ちた華やかなホールの奥にある、イタリア語で怒鳴りあう調理場はまさに戦場。博多の小さなイタリア料理屋でのアルバイト経験しかないバンビにとっては、満席になったホールから押し寄せる怒涛の注文や、厨房内でのコック同士の熾烈なライバル争いなど、すべてが初めての体験だった。特別な才能を持つ天才でもなければ、ライバルに勝る経験があるわけでもない、普通の大学生だったバンビ。気持ちだけが空回りしてたくさんの失敗をしながら、寝る間も遊ぶ間も惜しんで奮闘し、少しずつ成長していく姿は、読む者の心を熱くさせる。スポ根マンガにも通じる温度と泥臭さは、まさに王道の熱血ストーリーだ。
作中に登場するアツアツのイタリア料理に食欲を刺激されながら、料理人たちの真っ直ぐな情熱を目撃し、清清しい気持ちになる。同僚の女性キャラクターたちもそれぞれ魅力的で、女性にもおすすめできる作品となっている。仕事に夢中になっている人もいない人も、絶対ハマる必読のマンガだ。
(C)せきやてつじ/小学館
[バンビ〜ノ!]せきやてつじ
職業:老舗イタリアンレストランの見習いシェフ
あらすじ:一流のシェフを目指し、福岡から東京・六本木の人気レストランに入店した青年・伴省吾の物語。調理場という名の戦場を描く、イタリアン料理人成り上がりドラマ!
■1〜8巻 発売中 ■530円(税込) ■ビックコミックス/小学館 ■ビックコミックスピリッツ連載中 http://spi-net.jp/
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伴省吾:ばん しょうご
最高のイタリアン料理人になるために大学を休学し、福岡に住む彼女と別れて上京した。目黒のアパートで一人暮らし(家賃5万8000円)。負けん気が強くて熱くなりやすい。修行中の店、バッカナーレでつけられたあだ名はバンビ(「バンビーノ」はイタリア語で赤ん坊の意味)。接客もバリバリの博多弁。
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Pick Up!
大注目! 次にくるお仕事漫画はコレだ!
NEWSMAN
『もうこれ以上…新聞を殺し続けたくないんだ』大手新聞社の政治部記者・睦峰雄は、ジャーナリズムの危機的現状に甘んじている多くの同僚記者を尻目に、ペン1本で孤軍奮闘していく。警察と癒着することで互いの利益を保とうとする自社の腐敗を糾弾し、事件の現場では傷ついた者に寄り添って、鋭い洞察力と徹底した取材で真実を暴き出していく。地位や名誉など一切いらない、ただ本物のジャーナリストであり続けること。それが睦の誇りなのだ。
ジャーナリズムの危機は決してフィクションだけの問題ではない。現実にある警察やスポンサー企業と報道機関の癒着関係、生み出される多くの冤罪、自主規制されるタブー…。「NEWSMAN」は、主人公の活躍を楽しみながら、現代社会の実情を知ることもできるのだ。
原作を担当する脚本家の矢島正雄は弘兼憲史とタッグを組んだ「人間交差点」の作者としても有名。落ち着いた人間ドラマにも定評があるが、新鋭漫画家・ふんわりとのコンビで、熱血矢島節が全開だ。1巻の巻末にある佐藤秀峰(「ブラックジャックによろしく」著者)の推薦文にもあるように、この作品は二人のギラギラした魅力に溢れている。次にドラマ化してほしい、勢いを感じる一作。
(C)矢島正雄・ふんわり/集英社
「NEWSMAN」原作者・矢島正雄インタビュー
1950年生まれ。漫画原作家、脚本家。過去の漫画原作作品に「人間交差点」、「PS−羅生門−」などがある。脚本家としても数々のヒットドラマを手掛ける。
どうして今、職業ものマンガが増えているのだと思いますか。
「仕事に誇りを持てる人が少なくなっているのではないでしょうか。なぜその仕事が存在するのか分からない人が増えていて、少しでもその答えを知りたいと思っているのでは」
働くキャラクターの魅力とは。
「NEWSMANの睦を例に出せば、憧れている人がいること。彼の場合は父親ですが、仕事って命すらかけていいものだということを父親から学んでいる。私にとっての仕事漫画のキャラクターの魅力とはズバリ命がけで生きていることです」
なぜ新聞記者を主人公にしたのですか。
「真実を伝える。こんな素晴らしいやりがいのある仕事は他にそうはない。ですが、いまジャーナリストはそれができていないのではないかと思ったからです。このコミックを読んで新聞記者を目指す若者が増えてほしいと思います」
取材してみてどうでしたか。
「楽しかった。やはりジャーナリストは素晴らしい仕事だと実感しました。会った記者は例外なく、熱い志を持った素晴らしい人たちでした
事件やニュースを取材して、ストーリーを考える時のコツはありますか。
「事件そのものよりも、そこにいた人間を掘り下げたい。それがリアルな時代感を浮かび上がらせるのだと思います。」
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[NEWSMAN:ニュースマン]
原作・矢島正雄 漫画・ふんわり
職業:大手新聞社の社会部記者
あらすじ:警察の組織ぐるみのウラ金隠蔽工作、自社系列のスキャンダル…。組織に帰属する人間の誰もが触れようとしないタブーに、はぐれ新聞記者・睦峰雄はあえて踏み込んでいく。ジャーナリズムを死なせないために!
■1巻 発売中 ■530円(税込) ■ジャンプコミックスデラックス/集英社 ■スーパージャンプ連載中 http://sj.shueisha.co.jp/ ■購入サイト www.s-manga.net
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