
vol.306
ソフトバンクとKDDIが好調な一方で
携帯電話事業3社の平成19年3月期決算が8日出そろい、KDDI、ソフトバンクが本業のもうけを示す営業利益で過去最高益をあげたのに対し、NTTドコモの停滞ぶりが際立った。
契約件数の純増数でトップのKDDIは、4月に発表した19〜22年度の中期経営計画で売上高を4兆円、営業利益を6000億円とする成長路線を描いた。ソフトバンクは業績予想などを公表していないが、株式市場では「消費者の支持を集めつつある。基地局増設などが順調に進めば、今後も業績は堅調だろう」(証券アナリスト)との見方が出てきた。
一方、最大手のドコモはここ数年、事業規模や収益が横ばい傾向で、契約数シェアは昨年3月の53.0%から今年3月には51.7%へと後退した。競争が激化する中、今後は電子決済など生活インフラ分野や、インターネット接続「iモード」の国際展開を新たな収益源に育てたいとしている。
ソフトバンクが8日発表した19年3月期連結決算は、売上高が2兆5442億円、営業利益は2710億円と過去最高を記録した。昨年4月に買収した携帯電話子会社は、営業利益が旧ボーダフォン日本法人時代に比べて76.4%増の1346億円となり、好業績を牽引した。
ソフトバンクの孫正義社長は、この日の決算発表会見で「ボーダフォン買収は成功だったか? 答えはイエスです」と胸を張った。