
vol.307
フランス大統領にサルコジ氏就任
フランスの新大統領に選出された右派政党・国民運動連合(UMP)のニコラ・サルコジ氏(52)は16日、エリゼ宮(仏大統領府)でジャック・シラク大統領(74)と任務を引き継ぎ、正式に第五共和制6人目の大統領に就任した。フランスでは初の戦後生まれ、初の移民2世の大統領となる。2期12年の大統領職に加え首相やパリ市長を歴任したシラク氏は約40年の長い政治生活に別れを告げた。
サルコジ氏は同日午前11時にエリゼ宮に到着。正面玄関で出迎えたシラク大統領とともに大統領執務室に入り、核ボタンのコード番号など国家機密を含む国家元首としての重要任務を引き継いだ。この後、シラク氏を正面玄関前まで見送った後、「祝祭の間」でドブレ憲法評議会議長から大統領選結果の報告を受けて正式に大統領に就任。「今日、私は多くの試練を通り抜け、常に再起してきた古い国、フランスのことを考えている」と述べ、就任の覚悟を披瀝(ひれき)した。また、「フランスに奉仕するのに陣営はない。ただ能力と、考え、信念があるだけだ」と述べ、党派を超えてフランス共和国の価値を保持していくことを表明し、「変化と、過去との決別を要請する」と述べた。
演説後、慣例により儀仗(ぎじょう)隊とともにオープンカーでシャンゼリゼ大通りを凱旋(がいせん)門まで行進し、無名戦士の墓に花輪を添えた。同日夕にはベルリンに飛び、欧州連合(EU)議長国のドイツのメルケル首相と欧州憲法批准問題を協議するなど精力的な仕事師ぶりを印象付けた。