
vol.307
松坂がメジャー初完投勝利
レッドソックスの松坂大輔投手が14日、タイガース戦に先発登板。9回を投げ6安打5奪三振1失点でメジャー初完投勝利を挙げた。
124球で無四球。ここにきてようやく“怪物”が本領発揮だ。
失点は3回に浴びたソロ本塁打のみ。それ以外で得点圏に走者を背負ったのは、1、4、6回の3度だけ。いずれも後続を断ち、三塁を踏ませることはなかった。
「球威よりもテンポと制球に気を付けた」。ストライク先行で制球が安定し、無駄な球数を減らせたことも完投につながった。
三振は5個にとどまった。長いイニングを投げるには、打たせて取る投球も必要。だが、「球数は意識するが、投球スタイルを変えるつもりはない。ゴロを打たせようとは思っていないし、追い込めば三振を取りたい」と三振を奪う意識が強いことも打ち明けた。
前回登板前から、試合前にも走りこむなど、日本時代の調整に戻した。「自分のペースで準備することで、多少のゆとりが出ているかもしれない」。制球が乱れて「何か考えないといけない」と唇をかんだ2週間前がウソのように、その表情は充実している。
独走中のレッドソックスはこの日の勝利で貯金15とし、2位ヤンキースとのゲーム差を12年ぶりとなる「8.5」に広げた。本来のピッチングを取り戻した1億ドルの男も「完投は自分にとって特別なことではない」とフル回転を宣言。2004年以来のワールドシリーズ制覇へ向け、チームの快進撃に拍車をかけるつもりだ。