
vol.308
愛知の立てこもり事件でSAT隊員死亡
17日午後3時45分ごろ、愛知県長久手町長配の民家から「父親が拳銃を持って暴れている」と110番通報があった。県警愛知署員が駆け付けたところ、男が発砲、同署長久手交番の木本明史巡査部長(54)が首を撃たれた。男の家族2人も撃たれ、負傷した。現場に倒れたままだった木本巡査部長は約5時間後に救出されたが、その後、突入の機会をうかがっていた県警特殊急襲部隊(SAT)の林一歩巡査部長(23)=18日付で2階級特進(警部)=が撃たれ死亡した。
男はこの家に住む指定暴力団山口組系の元組員、大林久人容疑者(50)。県警は18日午後8時48分、自宅から出てきた大林容疑者の身柄を確保、負傷者3人に対する殺人未遂容疑で逮捕した。事件は約19時間ぶりに収束した。大林容疑者は調べに対し、「家族でトラブルがあった」と供述した。
県警によると、大林容疑者は籠城中、計8回発砲。17日に発砲し腹を負傷させた長男、健人さん(25)の容体の確認と、ラジオを通じた犯行経緯の説明を要求していた。
18日午後2時50分ごろには、元妻で人質になっていた森三智子さん(50)が自力で脱出、約23時間ぶりに保護された。森さんは左目の上に打撲。大林容疑者が電話している間に、「トイレに行く」と言って、1階トイレの高窓から脱出。自宅裏側から走って出てきた。