
vol.308
「世界のキタノ」レッドカーペットでチョンマゲカツラ
“世界のキタノ”こと北野武監督(60)が20日、フランス・カンヌで開催された第60回カンヌ国際映画祭の60周年記念企画「TO EACH OWN CINEMA」の公式会見に臨んだ。この企画は同映画祭にゆかりのある監督から選ばれた「世界の監督35人」が製作した「映画館」をテーマにした作品(約3分)を上映するもので、ケン・ローチ、ロマン・ポランスキー、ジェーン・カンピオンらの各監督が参加した。
自作「キッズ・リターン」の映像を使った今回の短編「素晴らしき休日」は田舎の映画館を舞台にしたコミカルかつほのぼのした内容で、「2時間の作品と同じくらい労力がかかった。まあまあ上手くできたかな」。俳優のモロ師岡(48)と自身が出演し、田舎の古い映画館に来た男を面白おかしく描いた。ニースの21日付日刊紙では写真入りで紹介した4本中の1本となるなど、好反応だった。
同日夕のレッドカーペットで、北野監督ははかま姿にチョンマゲカツラをかぶって闊歩。ほかの監督や観客が大喜びしたり目がテンになったりとさまざまな反応を得た。
一夜明けた21日には、市内ホテルで会見。「60年でこんなバカなことをやった奴はいないだろう」と満足げ。「後はアカデミー賞で名前を呼ばれて席を立ったらはかまが脱げて尻が丸出し…ってやりたいね。90歳ぐらいで功労賞なら尻が出て漏らしちゃって迷惑かけ放題だな」とますますやる気を出していた。ちなみにカツラは浅草で購入したという。
一方、ダウンタウンの松本人志(43)が初監督した映画「大日本人」(6月2日公開)も20日、監督週間で公式上映。客席で観客の反応を見守った松ちゃんは「こんなに緊張して映画を観たのは初めて」と振り返りつつもしっかりと手ごたえを感じ取った様子で、「反響にもよるけど、これに浮かれず、さらに、みたいなところはある」と早くも次回作への意欲を見せていた。
22日には北野監督と松本人志が、相次いでフランス・カンヌから千葉・成田空港に帰国。北野監督は松本を「(上映中に)客が席をどんどん立っちゃうからショックを受けてたみたいだけど、向こうでは当たり前のこと」と気遣い、「あと、まぁ10年も世界の映画祭を回ればどうにかなるんじゃないかな。実際、ほかの監督よりも才能あると思うよ」とエールを送った。