
vol.308
IAEAが報告「イランがウラン濃縮活動を拡大」
[ウィーン ロイター]国際原子力機関(IAEA)報告書によると、イランは、国連安全保障理事会が定めたウラン濃縮活動の停止期限を無視しただけでなく、さらに拡大させていることが明らかになった。
ロイターが入手した報告書は「イランはウラン濃縮関連活動を停止していない。イランは核濃縮試験施設の稼働を続けており、(地下に計画されている商業規模の)濃縮施設の建設も続けている」と指摘。「遠心分離機に連結したカスケードへの六フッ化ウラン(UF6)ガスの注入を開始した。重水関連計画も続けている」とした。
注入されたUF6ガスは、核爆弾製造に必要な濃縮度80〜90%には遠く及ばないという。IAEAの高官は「濃縮ウランが商業規模で製造されているわけではないが、活動が進展していることは明らか」と指摘した。
[ワシントン ロイター]バーンズ米国務次官(政治担当)は23日、イランの核問題をめぐり、主要国はイランに対しウラン濃縮活動を全面的に停止するよう要求し、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長が提案した制限付きでの濃縮活動を認める妥協案を拒否すると述べた。
同事務局長は、イランに限定的な濃縮活動を認めるべきだとの見解を示した。
バーンズ次官は「われわれは、限定的な濃縮活動を認めることには合意しない。ナタンツの施設で1300基の遠心分離機が稼動し続けることを認めるわけにはいかない」と述べた。
IAEAが国連安全保障理事会に提出した報告書によると、イランは国連安保理が設けたウラン濃縮活動停止の期限を無視しただけでなく、活動規模を拡大している。