
vol.308
欧州CL決勝はACミランがリベンジV
23日、アテネのオリンピック・スタジアムで行われた欧州チャンピオンズリーグの決勝は、04−05シーズンと同じ顔合わせとなった。
ACミラン(イタリア)vsリバプール(イングランド)。
前回は3点差から歴史的な逆転劇を演じたリバプールが勝利。名門ミランに大きな屈辱を味わわせていた。
リベンジを期すミランのアンチェロッティ監督は、注目されていた「4−3−2−1」の「1」にインザーギを起用。得点王カカを生かすタイプのジラルディーノではなく、百戦錬磨のベテランFWを据えた。対するリバプールのベニテス監督は、ジェラードをトップ下に配置。攻撃的な布陣で決戦に臨んだ。
ミランは前半、カカの個人技でチャンスを作り出すシーンが見られたものの、ゲームの主導権は奪えず。対するリバプールは中盤からの効果的なカウンターでミランゴールに迫ったが、こちらも先制点を挙げることができなかった。
均衡が破れたのは前半ロスタイムだった。ピルロがゴール前で放ったFKが、インザーギに当たりゴールネットへ。これにはリバプールGKも反応できず、ミランが1−0で決勝を折り返した。
後半はリバプールが決死の反撃を試みるが、先制点を得て落ちついたミランが、熟練のゲーム運びで同点ゴールを許さない。GKジダとジェラードが1対1になる決定的シーンをジダが食い止めたプレーも、ミランの意気をさらに揚げた。そして後半37分には、カカのスルーパスに反応したインザーギが値千金の追加点。アンチェロッティ采配の成功で、ミランがビッグイヤー(欧州CL優勝トロフィー)に大きく近づいた。
このまま引き下がれないリバプールも、後半44分にカイトが追撃弾。2−1で1点差に迫ったものの、前回のような“奇跡”が起こることはなく、ミランが2−1で緊迫の90分間を制した。
ミランのアンチェロッティ監督は試合後、イレブンに担ぎ上げられながらビッグイヤーを投げ上げる喜びよう。見事な“リベンジV”に「我々がこれまで手にしてきた中で最高の勝利だ」と興奮気味に語った。