
vol.309
全日空がシステム障害 130便欠航で6万9300人が影響
全日空の国内線の搭乗手続きなどを行うコンピューターシステムが27日未明に障害を起こし、全国の空港などで予約や発券、搭乗手続きがしにくくなった。この影響で、羽田空港を中心に130便が欠航、306便が1時間以上遅れ、約6万9300人の足が乱れた。航空会社のシステム障害の影響としては平成15年3月の欠航155便約10万人に次ぐ規模。同日午後3時半に復旧したが、羽田空港では午後6時まで欠航が相次ぎ、終日混乱が続いた。
全日空によると、障害は「国内旅客系ホストシステム」や、ホストと各空港などにある端末を結ぶ「ホスト用接続系機器」のシステムに原因があるとみられる。
今月15日から24日にかけ、「接続系機器」6系統のうち3系統を更新していたが、この3系統で処理速度が落ちる不具合が生じていた。この3系統を更新前の機器に戻し、「国内旅客系ホスト」に滞留していたデータを削除するなどしたところ復旧した。同社で詳しい原因を調べている。全日空のシステムを利用しているスカイネットアジア航空やアイベックスエアラインズ、北海道国際航空(エアドゥ)にも影響があった。
空港などでは、手作業による発券などで対応したが、手続きに時間がかかり、便数が多くなるにつれて運航への影響が大きくなった。
国土交通省航空局によると、こうした発券トラブルは年に数回発生するが、管制システムのトラブル以外でこれほど多くの欠航が出るケースは異例。全日空は平成15年3月にもシステムダウンで多くの欠航を出しており、システムの更新に伴い発生したという経緯にも共通点がみられる。複雑化するコンピューターシステムに頼る脆さが浮かぶ一方、同省は同社のシステムの保守管理態勢に厳しい視線を送っている。
今回のシステム障害で同局では27日朝から、職員が対応に当たった。同局関係者は「即座に航空法違反というわけではないが、多数の乗客に迷惑をかけたうえ、15年にも大きなトラブルを起こしている。何らかの処分を取らざるを得ないかもしれない」と話した。