
vol.310
未統合年金を来年5月照合完了!?
柳沢伯夫厚生労働相は4日、記者会見し、年金記録紛失問題の具体的な対応策を発表した。基礎年金番号に未統合の年金記録約5000万件と、統合済みの記録との照合については、年金をまだ受給していない若年加入者分も含め、全件を来年5月までに終わらせる方針を明らかにした。ただ、記録の訂正には本人確認も必要で、未統合の解消にはさらに時間を要する見通し。
全件の照合は、双方の記録をコンピューター上で突き合わせ、納付期間と未納期間が一致していたり、氏名、性別、生年月日などから同一の可能性があるものを洗い出す。ただ、5000万件のデータは不完全で、名前や生年月日の間違いには対応できない。柳沢氏は、5000万件の記録を正確なものに修正するための、社会保険庁のオンライン記録と、マイクロフィルムや手書き台帳との突き合わせについては期限を示さなかった。
年金記録紛失問題で、基礎年金番号に未統合で不明となっている年金記録がこれまでに発覚した約5000万件とは別に、さらに最大1430万件あることが6日、分かった。「旧台帳」と呼ばれる紙台帳で管理されている厚生年金の一部で、社会保険庁のコンピューターに入力されていないため未統合となっていた。1430万件のうち、年金申請時に確認できたものもあるとみられるが、該当者には現在年金受給者も含まれているという。
6日の衆院厚労委員会で、民主党の長妻昭氏が「1430万件は5000万件とは別のものか」と指摘したのに対し、柳沢伯夫厚生労働相が「結果としてそういうことになる。統合されていない記録もある」と認めた。ただ、未統合分の件数については把握していない。
今回問題が指摘された「旧台帳」は、昭和29年4月1日以前に厚生年金の資格を喪失し、34年3月31日までに再取得していない人の年金記録をまとめたもの。戦中や戦後すぐに会社勤めをしたが、その後、退職、復職を繰り返した人などが該当する。