今週のTOKYO HEADLINE
vol.310
(2007.06/11-06/17)
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Sports vol.310

オシムジャパンがキリンカップ制覇

 5日、埼玉スタジアムでキリンカップ2007最終戦が行われ、日本はコロンビアと0−0で引き分けた。日本とコロンビアは成績をともに1勝1分けとしたが、得失点差で日本が上回り、04年以来3大会ぶりの優勝を果たした。
 FWに高原、左に中村俊輔、右に遠藤。変則的な3トップを形成し、海外組4人全員をスタメン起用した前半を、オシム監督は「カミカゼシステム」と呼んだ。「リスクの大きい構成だった」。その言葉通り、中盤は司令塔タイプが集まり、流動的な動きが少なかった。ところが羽生が入った後半は運動量が増え、ダイナミックなサッカーに一変。「人とボールが動いた時間帯はエレガントだったのでは?」と、オシム監督はニヤリとした。
 前後半での采配の変ぼうぶりは、オシム監督が旧ユーゴを率いた90年イタリアW杯をほうふつとさせた。指揮官は初戦の西ドイツ戦で、意図的にスター選手を並べ大敗。「良い選手を集めたチームと一番良いチームは別」ということを周知させ、次戦からは「一番良いチーム」で試合に臨み、旧ユーゴをベスト8に導いた。監督の意図は、選手にも伝わっている。羽生は「自分が入ったこと自体が監督のメッセージ。動き回って前線の活性化を心がけた」と振り返った。
 コロンビアという強敵相手でも、オシム監督が目指すサッカーが通用することは後半で証明された。そして同時に、海外組の融合というテーマはまだ途上であることも示された。アジア杯まであと1カ月。方向性の正しさと今後の課題があぶりだされたのは、初タイトル獲得以上の成果といえるだろう。



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