儲かりまっか? ぼちぼちでんなぁ。 というベタな会話が聞こえてきそうな株の世界。銀行の金利が低く、資産がなかなか増えないという嘆きが聞こえる中、株の世界に足を踏み入れる人が増えている。その一方で、初心者は敷居が高いと感じているのも事実。株でぼろ儲けしたという話より、失敗したという話のほうが、頭の中に残りやすいからだ。 「株を難しく考えることはありません。株は会社の業績に始まり業績に終わる、といわれます。重要なのは会社の実績です」と語るのはカリスマ経済キャスターの雨宮京子氏。株の基本は会社の業績。業績は株価に影響を与えやすい。業績がよければ、一瞬下がることはあっても、例外はあるが株価は伸びていく。業績が悪ければ、一瞬株価が跳ね上がっても、すぐに落ちていくもの。業績を見ながら、株価が上昇傾向にあるか、下降傾向にあるかを見極めたいところ。ただし、ずっと上がり続けるということも、下がり続けるということも少ない。長期的な動きも知っておこう。
でも、どんな会社の株を買えばいいのか、初心者には難しいところ。そんなときには、自分に身近な会社から始めるのもいい。最近液晶テレビを買ったからというのでもかまわない。ただし、自分が欲しい商品だからというのではなく、みんなが買いそうな商品を出している会社を選びたいところ。「たとえば、任天堂のゲーム機を買ったとします。このゲーム機はよく売れているから、任天堂の株を買いたいところなのですが、高くてとても手が出なかったりしますよね。そんなときには、ゲーム機の特徴となっているコントローラーはどこの会社が作っているのだろうと考えるんです。そうすると、結構買えそうな株価だったりします。連想ゲームのように考えていくんです。ただし、先ほど説明したように業績は必ず調べておきましょう」と雨宮氏。
金は天下の回り物。株も同様で、株を勉強することは、株だけでなく日本経済全体を知ることにもつながる。世界経済の動向までも分かるようになってくる。すべてのことが株に影響を与えるため、世界の動きを知ることも重要になってくる。上海で大きな株価の下落があったとする。これに連動して、日本の株価が下がったりすることは多い。でも、アメリカの株価については、下がると日本も下がるが、上がっても日本は上がらないことが多い。 また、アメリカで原子力発電所の建設が始まったとする。そうすると、原子力発電所を建設できるメーカー、商社などの株が上がったりする。日本だけでなく世界の動きが連動しているのだ。 「政策も株価に影響します。日本の金利が低いことは世界的に知られています。そのため、外国人が日本でお金を借りて、株を買ったりしています。この金利が政策により高くなると、株を売ってお金を返そうとします。これにより株価が下がったりするのです。このほか、選挙の勝敗によっても株価が動いたりするのです」 どんなにいいと思って買っても、期待に反して下がることはよくあること。下がったときは思い切って売る勇気を持つことも大切。この勇気がないとなかなか売れなくなってしまう。墓場まで持っていくことにもなりかねない。長期に株を持っておくつもりならいいが、下がったら売ってしまおう。
「いろいろなネット証券会社のサイトを活用しているという話はよく聞きます。会社ごとに、手数料が安い、取り扱い数が多い、ツールが充実しているなどの特徴があります。それぞれのメリットを生かした使い方をしている人もいるようです」とのこと。自分にあったツールや方法を探すのも株のおもしろさのひとつとなっているのだ。 ただし、株は儲からなくても自己責任。どんなに株価が上昇しているときでも損をする人は必ずいる。このようなことを頭の中に入れておいたほうがよさそうだ。シビアに儲けることだけに集中するより、株を楽しもう!