
vol.312
INTERVIEW
底抜けに明るいレゲエサウンドで人気
沖縄発のReggae Dee-Jayユニット
U-DOU & PLATY
レゲエとウチナーグチ(沖縄言葉)でメッセージを送るReggae Dee-Jayユニット、U-DOU & PLATY(ユードウ・アンド・プラティ)が新しいスタートを切った。レーベルをRIDDIM ZONEに移籍し、ミニアルバム『Everything All Right』を今月13日にリリース。「ここで勝負かけないと」と、本人たち。太陽のような笑顔の2人にインタビューした。
“沖縄に生きるフツーの若者”の気持ちを伝えたい――
伝統的な音楽はもちろんだが、ロック、ポップスといった音楽においても、多くの人を虜にしてしまう才能を次々と輩出する。沖縄のミュージックシーンはパワフルだ。そのなかにあって、ダンスホールレゲエのスーパースターとして活躍しているのが、ユープラことU-DOU & PLATY。ウチナーンチュ(沖縄人)のU-DOUとPLATYによるReggae Dee-Jayユニットだ。
女の子を追っかけるパーティーチューンから、基地問題や環境問題まで、沖縄由来の三線や民謡を取り入れたダンスホールレゲエに乗せて、ウチナーグチ(沖縄の言葉)を交えながら、あっけらかんと歌う。あまりのナチュラルさに嫌味の1つもいいたくなるが、いやはやとても心地よい。
底抜けに明るいサウンドに乗せて“沖縄に生きるフツーの若者”の気持ちを伝えるというのが、ユープラのアイデンティティ。でも、意外にもこのアティチュードは本土からやってきたプロデューサー、B.P.と出会ったことで作り上げられたものだ。
「沖縄に住んでいたら民謡だとか三線を取り入れようなんて思わないですよ。民謡は民謡であって、僕らがやってるのはレゲエだって。絶対合うわけがないって頭がありますからね。そういった考え方を取り払ってくれたのがB.P.さん」(U-DOU)
「時事ネタにしてもそう。レゲエっていうのはメッセージ性が強いものだから、問題提起をしてリアルを伝えなければいけないって。例えば、沖縄の人は“沖縄の海を汚すな”って言ってますけど、実際に捨てているのは沖縄の人で、本土の人はゴミを持ち帰っていたりする。基地問題にしても、現実を言い聞かせないといけないって。それでリリックができあがったときはこみ上げるものがありましたね。沖縄を客観的に見てくれるB.P.さんだったから、引き出してもらえたと思います」(PLATY)
アイデンティティを確立した彼らは、03年にはユープラ名義でシングルをリリースし、沖縄県内チャートで1位にランクイン。その後、本土にも進出した。そして、フロアを沸かせるレーベルRIDDIM ZONEに移籍し、ミニアルバム『Everything All Right』をリリースし新しいスタートを切る。
「先行してシングル『ハイサイ to di ウチナー』〜ジャパレゲ 07 応援ソング〜(沖縄限定で発売)をリリースしたんですけど、その出来がすごく良くて。達成感じゃないけど、自分たちにもこれだけのことができるんだって思えて。だから、欲が出ちゃったんでしょうね。レコーディングも時間をかけて気を使ってやって……って、これまでも気を使ってやってきたんですけど(笑)、これまで以上に。そういう意味で、クオリティーが高い作品ができたと思います」(PLATY)
沖縄の空みたいにスコーンと抜けたアッパーな「ハイサイ to dj ウチナー」のほか、横にゆっくりと揺れたい「Everything All Right 〜ヨンナーヨンナー〜」、マドンナを追いかける「ジンジン 〜ホタルちゃん〜 feat. MIKO」、闘争心をかき立てられる「Catch a Dream」など、ミニアルバム『Everything All Right』は、彼らのいろいろな面を一度に聞かせる。
「勝負かけないといけないし!」 と、U-DOU。このアルバムを聞けば分かる。その結果は、間違いなく、彼らの勝利だ。