
vol.312
斎藤が史上初の1年生MVP獲得!
早大が33年ぶり3度目の大学日本一
第56回全日本大学野球選手権最終日は17日、神宮球場で決勝を行い、注目の1年生右腕、斎藤佑樹が先発した早大が東海大を4−1で破り、33年ぶり3度目の大学日本一となった。
東京六大学リーグ勢の優勝は95年の法大以来。東海大は6年ぶりの優勝を逃した。
1回に先制した早大は4回に小野塚の2ランで加点。斎藤は6回途中まで1失点と踏ん張り、救援した松下も好投した。準決勝、決勝と好投した斎藤はMVP(最高殊勲選手賞)を獲得。01年から制定された同賞に1年生が選ばれるのは初めて。斎藤は昨夏の全国高校選手権の西東京大会以来、公式戦の登板では負けなしで大学日本一になった。
33年ぶりの栄冠に酔う早大ナインが、胴上げの輪で次々と宙に舞う。大会2勝を挙げその原動力となった斎藤は、“トリ”に担ぎ上げられた。
1年生のMVPが史上初なら、夏の甲子園優勝投手が翌年の大学選手権で優勝したのも初。「運は使い切らないもの。何か持っている。こういう人生なのかなと思います」と喜びをかみ締めた。
それでも「たくさんの課題が見つかった大会だった」と自己分析は冷静だ。「ここまできたら(日米野球代表で)アメリカにも行きたい。秋のリーグは完封と5勝が目標」。すでに“ハンカチ王子”というフレーズが似つかわしくない風格を備えた斎藤は、頂点に立ってもなお上を向いた。