
vol.314
飛べ!FRESH SWALLOWS
青木宣親
プロ入り4年目にして、青木宣親の姿からは大打者の風格が漂う。すでにスワローズに欠かせない戦力となった25歳は、苦しいゲームが続いていたシーズン序盤から打線をけん引。交流戦を終え、断トツの打率トップを快走している。スワローズの新世代を代表する東京の安打製造機は、高まり続ける期待感もエネルギーに変えながら、再び「シーズン200安打」という偉業へ向け、どん欲に上を見続けている。
「200安打をもう一度」
――今季は交流戦を終えて堂々の打率トップ。好調の要因は?
「実はそれほど調子が良かったわけでもないのですが、それなりに成績を残すことができました。やっぱり今までやってきたことがつながってきている感覚はありますね。キャンプからケガもなくやれましたし、シーズン前にうまく調整できたことは大きいです」
――本塁打もすでに2ケタ超え。以前より肩回りが一段大きくなった印象を受けますが、パワーアップを意識的に取り組まれてきたんでしょうか?
「特に筋トレを増やしたということはなくて、単純に振る量を増やしたんです。とにかく去年以上の成績は残したいと思っているので、意識しているのは長打だけではないです。ヒットに打率、出塁率…。今はすべてにおいて目標を高く持って試合に臨んでいます」
――これまで以上にチームを引っ張ろうという意識は高まってますか?
「去年以上にそういう意識は持っていますね。今シーズンは後輩の田中や飯原あたりが試合に出るようになったので、気付いたことをアドバイスしていかなきゃいけないポジションにはなってきたかなとは思います」
――どちらかといえば“若頭”的な存在というか。
「そうですね。たしかに去年までは先輩に食事に連れられることが多かったんですけど、今年は逆に後輩を連れていくことが増えました。そういう野球以外の部分で心のケアというか、野球で悩んでいたら、一度野球から離してリフレッシュさせてあげたりということはしています」
――ところでスワローズは中盤になって「らしさ」が戻ってきましたが。
「十分戦える戦力が整いつつありますし、だんだん試合になってきました。プレーオフ進出? 3位までの差はあまりないですし、手ごたえは十分ありますよ。これで夏場に若手もさらに調子を上げてくればチーム力にそのまま反映されることにもなりますから、ぜひ期待していてください」
――青木選手の後半戦の目標は?
「個人的にはもう一度、200安打を打ちたいです。きついことは分かっていますけど、そこにあえてチャレンジしたいです。200安打のポイントは夏場。ここをどう乗り切るかで変わってくると思うので、みなさんの応援を力にして試合に臨んでいきたいです」
――今シーズンの安定した成績を見ていると、すでに打てない投手はいないような気もしてしまいますが…。
「いや、苦手な人はいますよ。誰かは言えないですけどね(笑)。ただ苦手かどうかは関係なく、とにかく対戦したピッチャー全員から打ちたいというのは思っています。それも毎回。そのあたりは僕、欲張りなんですよ」
――神宮球場に行けば、毎打席どん欲に打ちにいく姿が見られると。
「僕の一番の持ち味は“常に全力”というところですから。みなさんにはぜひスタジアムの楽しい雰囲気を味わってもらいながら、僕の全力プレーを見てほしいと思っています」
| 六大学野球で神宮球場を沸かせた早大の後輩“祐ちゃん”に関する質問には「4年後にはプロに来るだろうから、見下されないように頑張ります(笑)」とさすがのコメント。「もしチームメイトになったら心強いですよ」とは言いつつ、世代を超えた早大対決にも興味津々!?
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